ローコスト住宅でも屋上を設置できる!屋上設置費用はいくら掛かるのか?

ローコスト住宅の魅力は、一般的なハウスメーカーと比べて安く家を建てられることです。せっかくならその浮いた予算で屋上を作りたいと思う人も多いでしょう。従来は鉄筋コンクリート造りやRC造りにしか設置できなかった屋上を、木造住宅に設置できるケースが増えていることも、背中を押してくれる要因のひとつです。この記事では、ローコスト住宅に屋上を設置するメリットやデメリット、費用の相場を解説します。いまは予算的に屋上を設置できなくても、将来的に屋上を設置する費用についても解説しますので、屋上設置のイメージをはっきりさせましょう。

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ローコスト住宅でも屋上が楽しめる?

ローコスト住宅でも屋上を設置することは可能です。この章では、屋上設置でかかる費用と相場を紹介します。

予算次第ではローコスト住宅でも屋上の設置が可能

追加費用を支払えば、ローコスト住宅でも屋上の設置は可能です。たとえば埼玉県や千葉県を中心に展開するモクハウスや、兵庫県を中心に展開するヤマト住建などは、屋上付きのプランを提供しています。屋上付きのプランがなくても、オプションで屋上を追加できるハウスメーカーは多くありますので、気になる人は問い合わせてみましょう。

屋上設置でかかる費用と相場

屋上設置で気になるのが費用相場です。以下より、設置するための費用とメンテナンス費用に分けて、費用と相場を解説していきます。

設置するための費用相場

施工する業者によって異なるものの、坪単価はおよそ5万円〜7万円前後が必要といわれています。防水工事や補強工事に加えて、別途以下のような工事が必要です。

  • フェンス・柵の設置
  • 屋上までの階段の設置(外階段・内階段)
  • ウッドデッキの設置
  • 水栓の設置

これらを合わせて、屋上設置にかかる費用は200万円~300万円ほどです(広さによって金額は異なります)。

メンテナンス費用

屋上は設置後10年を目安に防水面でのメンテナンスが必要で、もちろんそのメンテナンスには費用がかかります。防水工事の種類と、費用の目安は次のとおりです。

  • ウレタン防水:4500円〜8500円/㎡
  • シート防水:3000円〜8000円/㎡
  • アスファルト防水:5000円〜9000円/㎡

たとえば30坪(約99㎡)の屋上をウレタン防水でメンテナンスする場合は、445,000円~841,500円の費用が必要ということになります。

屋上を設置する際の注意点

屋上を設置する際は、以下の点に注意してハウスメーカーや工務店を選びましょう。

  • 屋上のある家を建てた実績がある
  • 丈夫な家かどうか

屋上のある家を建てた実績がある

雨漏りの原因となりうる屋上の設置工事には高い技術が必要です。屋上の工事が不十分だと、雨水が構造体に入り込んで家がダメになる可能性があります。つまり「どのハウスメーカーでも屋上が設置できる」というわけではないということです。そのため屋上を設置する際には、過去に屋上のある家を建てた実績のあるハウスメーカーを選ぶことをおすすめします。

丈夫な家かどうか

屋上を設置する目的によって異なりますが、家具をたくさん置くなどする場合は家にかかる荷重が大きくなります。そのため家自体に高い耐久性、耐震性が求められます。家の構造がしっかりしているハウスメーカー、屋上についてもアフターケアしてくれるハウスメーカーに依頼することがおすすめです。

ローコスト住宅で屋上を設置するメリットは?

ここまでは、ローコスト住宅に屋上を設置する際の費用を説明しました。ここからは、ローコスト住宅に屋上を設置するメリットを解説します。

プライベート空間になる

屋上を設置するメリットの一つ目が、プライベート空間が手に入ることです。屋上で家族とくつろぐ空間は、第二のリビングといっても過言ではありません。家庭菜園を作ることもできますし、人の目を気にすることなくビニールプールで子どもと遊んだり、バーベキューを楽しんだりもできます。屋上からは広い眺望が得られ、夏の花火大会が見える立地であれば屋上からの花火鑑賞も楽しめるでしょう。

空間を有効活用できる

メリットの二つ目は、空間の有効活用です。とくに都市部など広さの限られた土地にマイホームを建てる際には、屋上を作ることによって居住空間を大きく増やせます。たとえ庭を作ったとしても、三方向を家に囲まれた環境などではプライバシーの確保が困難です。屋上であれば隣家の屋根よりも高い位置に設計できるので、プライバシーの確保ができます。さらに眺望も得られるのです。

災害時の避難場所になる

メリットの三つ目は、災害時の避難場所になることです。例えば近年増えている大雨を原因とする災害に見舞われて避難をする際、屋根にのぼるのは危険を伴います。しかし屋上があれば避難しやすいでしょう。また空からの救助の際に見つけてもらえる可能性も高くなります。

洗濯物を乾かすスペースになる

メリットの四つ目は、屋上で洗濯物を乾かせることです。家族が多い家庭では洗濯物の量が多く、バルコニーに干しきれないということもあります。バルコニーに加えて屋上があれば、より多くの洗濯物を干すことが可能です。周りを家に囲まれている場合でも、屋上であれば日当たりも期待できます。

ペットの運動スペースになる

メリットの五つ目は、ペットの運動スペースになることです。いままで賃貸に暮らしていた人のなかには「一戸建てを建てたらペットを飼いたい」と思う人も少なくありません。屋上があれば、周囲に迷惑をかけることなくペットと存分に遊べます。庭がないと飼いづらい大型犬でも、屋上があればたくさん運動できるでしょう。

屋上緑化助成金制度が使える

メリットの六つ目は、屋上緑化助成金制度が使えることです。「屋上緑化助成金制度」とは、屋上を緑化することで費用の一部、または全額を負担してくれる制度のことをいいます。この制度を利用できれば、屋上設置費用を削減することが可能です。ただし屋上緑化助成制度は、地方自治体や団体により助成金の金額や緑化の基準が異なります。地域によってはこの制度がないところもあるため、事前に確認が必要です。

ローコスト住宅で屋上を設置するデメリット

屋上にはメリットがある一方、デメリットもあります。ここではローコスト住宅に屋上を設置するデメリットを解説します。

予算がかかる

デメリットの一つ目は、費用がかかることです。屋上の設置にかかる費用目安は、約10~20坪の広さで100万円前後といわれています。その費用のほとんどが防水工事にかかる費用です。屋上を設置するためには、屋根の形を「陸屋根(水平屋根)」にしなければなりません。陸屋根は雨や雪の日には水が溜まりやすい形状ですので、この水が屋内に入らないよう、防水工事を徹底しなければならないのです。

メンテナンスの手間や費用

デメリットの二つ目が、メンテナンスの手間や費用がかかることです。屋上は、設置したら終わりではありません。定期的なチェックとメンテナンスが必要です。手すりやラティスに傷みはないかのチェックに加えて、10年ごとを目安にトップコートの塗り替えや防水対策などを行わなければなりません。

子供の安全面

デメリットの三つ目が安全面です。屋上は高所にあるので、子育て世帯などはとくに安全面を追求した設計にする必要があります。たとえば、手すりを設置する、立ち上がり部分を高くするなどといった工事をして、落下事故を防ぐための工夫をしなければなりません。

掃除が大変

デメリットの四つ目が、日々の掃除が大変になることです。バルコニーと同じく、屋上も汚れます。ホコリや落ち葉などを掃除してもすぐに汚れてしまうので、ストレスを感じる人もいるかもしれません。特に洗濯物を干したりガーデニングをしたりすると、ひんぱんに屋上を利用するでしょう。そのような場合は、屋上の汚れが気になり掃除の頻度も多くなるデメリットにつながります。

屋上を作っても活用しきれない

デメリットの五つ目が、作った屋上を活用しきれないことです。「仲間や家族とバーベキューがしたい」「夏にビールを飲みながら涼みたい」など夢が膨らむ屋上ですが、あまり活用できずにいる人も少なくありません。春先は花粉に、梅雨は雨に、夏は暑さに、秋は台風に、冬は寒さに悩まされるなど、天候の影響をまともに受けることもあり、思うように利用できないことも多いのです。

建築後に屋上を設置することは可能?

屋上を設置したいと思っても、予算がとれない人は、将来資金に余裕ができたときに改めて屋上を設置してもよいかもしれません。ここからは、家を建てた後に屋上を設置した場合の工事や費用について解説します。

屋上の設置や増築は可能

家の新築時に屋上を設置しなかった場合、あとから屋上を設置することも可能です。ただし屋根の形は家によって異なるため、必要な費用や工期に幅があります。たとえば三角屋根を屋上にリフォームするには家の一部を解体し、天井から上を作り直さなければなりません。この場合は大規模な工事になるため、工期と費用が大幅にかかります。反対に屋根が平らな場合は、大きく解体する必要がありません。大幅に解体が必要な場合と比べれば費用を抑えられます。

リフォーム費用は200万円程から

先ほど説明したとおり、屋根や家の構造によって必要な工事は異なるため、屋上設置のための費用がいくらになるかは一概にはいえません。ただしほとんどの場合、新築時に屋上を設置するときよりも高くなるでしょう。屋上へ登るための階段の設置、雨や雪を防ぎ雨漏りを防ぐための防水加工、うっかり屋上から落ちないようにするためのフェンスの設置など、しなければならない工事はたくさんあります。屋上に家具などを設置する場合は、耐震面に問題がないかも気にする必要があるでしょう。

リフォーム時の注意点

最後に、あとからリフォームで屋上を設置する際の注意点を解説します。

知識が豊富な業者に依頼

建築基準法では、建ぺい率や容積率などといった住宅建築の際の細かい決まりがあります。工事の規模や屋上の面積によっては建築基準法の範囲外になる可能性もあるため、知識が豊富な業者に依頼することが重要です。

断熱対策や防音対策も必要

屋上の下にあたる階の断熱対策や防音対策もしなければなりません。屋上の真下となる部屋の天井や壁に断熱処理を施さないと、外気温の影響を大きく受けてしまうからです。さらに人やペットが歩く音や雨音などが気にならないよう、防音対策も必要になります。

相見積もりをとる

リフォームの費用は業者によって大きく変わります。そのため、複数の業者から見積もりをとりましょう。相見積もりをとることで、工事内容や価格を比較できます。

まとめ

多くの人が憧れるマイホームの屋上は、日々の生活を豊かにしてくれます。しかし屋上を設置するためには設置費用やメンテナンスコストがかかるほか、多くのデメリットがあります。家づくりは多くの人にとっては一生に一度の大きな買い物ですので、後悔しないようメリットとデメリットを確認しましょう。まずはカタログを請求して、複数のハウスメーカーのプランを比較検討してみることがおすすめです。

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