注文住宅に地下室を作りたい!住宅に地下室を設けるメリットや注意点を解説

音楽や映画の趣味を楽しむことができる地下室のある注文住宅に憧れている人も多いのではないでしょうか。憧れや興味はあるけど、地下室を作ると建築費が上がってしまい、自分には払えないのではないかと不安に思っている方もいらっしゃるでしょう。この記事を読めば、地下室のメリットやデメリット、地下室を作るときに気を付けるポイントがわかり、快適な地下室のある注文住宅を建築できるようになります。

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地下室の活用方法

注文住宅で地下室を設けるにあたり、どのような活用方法が考えられるでしょうか。具体的には、以下のような用途で地下室を設けられていることが多いようです。

  • シアタールームや音楽スタジオ
  • ゴルフ練習場・ゴルフシミュレーター
  • バーカウンターやビリヤードが楽しめるプレイルーム
  • パーティールーム
  • ホームガレージ
  • ホームジムやプール
  • シェルター

地下室は地中にあり、周りをコンクリートで囲まれているため、最もポイントとなる特徴は「防音性に優れている」ことでしょう。その特徴を活かして、シアタールームや音楽スタジオをして活用することが多いです。外への音漏れが少ないので、映画鑑賞や楽器の演奏を大音量で楽しむことができます。また、ゴルフが趣味の方は地下室のゴルフ練習場にあこがれをお持ちの方も多いです。スクリーンにゴルフコースを投影し、シミュレーションシステムで楽しむといったことも可能です。その他、ホームパーティーが多いという方は、地下室にバーカウンターやビリヤードが楽しめるようなプレイルームの設計もおすすめです。パーティーではつい話し声や笑い声が大きくなりがちですが、防音性の高い地下室ではご近所に気兼ねする必要もありません。また、車が好きな方は地下室をガレージルームとして活用することも可能です。複数台数を地上に停めるとそのスペースがもったいないので、地下の空間を使うと良いでしょう。地下室に保管することでダメージを受けにくい点や、セキュリティ面も高められる点でもおすすめです。その他、ホームジムやプール、ワインセラー、収納部屋、シェルターなどさまざまな用途での活用が期待できます。

注文住宅で地下室を作るメリット

注文住宅で地下室を作るメリットについて詳しく説明します。地下室の特徴として、防音性が高い点や部屋の温度が安定していて温度変化が少ない点、耐震性が高い点などがポイントとなります。具体的には、以下の項目に分けて解説していきたいと思います。

  • 防音性が高く、自由度のある部屋を持てる
  • 土地面積を効率よく活用できる
  • 耐震性が強い

それぞれについて見ていきましょう。

防音性が高く、自由度のある部屋を持てる

地下室は地中にあり、周りをコンクリートに囲まれているため防音性が高いです。地上とは違い密閉された空間であるために、自由度のある部屋を持つことができます。地下室の音が外に漏れにくく、外の音も聞こえにくい環境です。そのため周りの家に気を使うことなく、大きな音を出して、音楽や映画を楽しむことができます。また楽器の演奏部屋やパーティールームにもぴったりです。

土地面積を効率よく活用できる

中心部では敷地面積いっぱいに建物を建てて土地の有効活用を行いたいと考えている方も多いと思います。その際に制限となるのが容積率です。ある一定の基準を満たせば、地下室は容積率の計算のもととなる延床面積に算入しなくてもよいとされています。地下室を設けることで、容積率の制限が厳しい地区でも充分な広さを確保することができ、土地面積を効率よく活用できます。一定の基準とは、住宅の用途に供する地階で、地盤面からの高さ1メートル以下に天井が設けられたものについては、その建築物の床面積の合計の3分の1までは、容積率の計算のもととなる延べ床面積に算入されないということです。

耐震性が強い

地下室は地震に強いといわれていて、地上の構造物に比べ地下の構造物は地震被害が少ないということが分かっています。地盤に囲まれているので、地震の揺れが軽減され、耐震性の高い建物になります。そのため、シェルターや貴重な物の保管庫といった活用も可能です。また建物の一部分だけが地下室の建物よりも、1階部分と同じ広さの地下にすることでより耐震性が高まります。地下室の部分は鉄筋コンクリートでつくることが多いため、振動も伝わりにくく、小さい子どもが地下室で激しく遊んでも上の階へ振動が伝わってくることはほとんどありません。

注文住宅で地下室を作るデメリット

当然ながら、注文住宅で地下室を作る際にはデメリットもあります。具体的には以下のようなものです。

  • 費用がかかる
  • 工期が伸びる
  • 湿気などの対策が必要

費用がかかる

地下室を作るには目に見えないところで多くの費用が必要です。大きな点では「土を掘るための費用」「設備の設置費用」の2つの費用が掛かります。重機を入れて敷地を堀り、土の処分をする費用や周りが崩れないように施工する費用など様々な費用が発生します。また、周りからの土の圧力に耐えられるように、コンクリートで地下室を施工することも、費用がかさむ要因です。さらに、地下の部屋の為電気と空調の設備も必須となります。地下室にバスルームや洗面所などの水周りを設ける場合は汚水を排出するための設備の費用も必要です。地盤の調査を行い、その結果地盤が弱ければ補強を行ってから建築を行うため、別途に費用が必要となります。敷地の地下水位が高い場合など、採用するべき形状や工法が変わる可能性があり、さらに費用がかさむ場合もあり、注意が必要です。

工期が伸びる

地下室を作るためにはその分の敷地を掘り下げ、周りの土が崩れてこないように施工しなければなりません。その後にコンクリートを流し込み、乾燥するのを待つ期間も必要です。工事場所にもよりますが、周辺への配慮なども必要になってきますので、工期は通常よりも1.5ヶ月~2ヶ月ほど長くなります。また工期が長くなることは工事費用が高くなる原因にもなります。

湿気などの対策が必要

湿気を含んだ空気は重たく下にたまりやすいため、換気などの対策を充分に行わなければ、地下室には結露が発生しやすくなります。結露が発生すると、カビの原因にもなってきます。24時間換気システムは設置が義務付けられていますが、強制的に空気を循環させる環境を作ることが重要です。新築の場合はコンクリートが完全に乾くまで数年間かかりますので、その間は特に意識して換気など行っていきましょう。快適な地下室にするためには、湿度調整や日当たりの確保が大切です。そのために重要なのがドライエリアです。またドライエリアを設けることで防湿、通風、採光に効果があり、湿気対策にも大きな効果があります。ドライエリアというのは建物の地下部分の外側に設けた「空堀り(からぼり)」の事です。地下室でも掃き出し窓を開ければ外気の通り道を確保できますし、火事や地震などの際に避難ルートとして活用できます。

注文住宅で地下室を作るための費用の目安

注文住宅で地下室を作るための費用は建築会社によって大きく異なります。どの会社にも共通する点として、土を掘る費用運ぶ費用など「作るための費用」と地盤改良や防水工事「対策のための費用」が掛かります。「作るための費用」としては、下記などがあります。

  • ボーリング調査
  • 構造計算費用
  • 地下室設計図作成費
  • 土留め費用

「対策のための費用」としては、下記などがあります。

  • 地盤改良工事費用
  • 浸水対策(防水処理)費用

建築会社によっては地下室の施工を別の会社に外注するケースもあり、そうなるとコストは割高になり、地下室の構造体の坪単価は100万~200万円ほどになるでしょう。地下室の建築に関して設計や施工において豊富な経験がある建築会社では、地下室の構造体の坪単価は70万円程度が目安になるでしょう。それに加えて内装や防音などの施工費用がプラスとなります。地下室の用途や土地など様々な状況によって左右されるため、費用は大きく異なり決まった相場はありません。地下室の施工において経験豊富な建築会社の方が費用を抑えられそうです。

地下室を作る際の注意点

最後に、地下室を作る際の注意点についてお伝えします。しっかりと注意すべき点を把握した上で、計画を進めていきましょう。具体的には、以下のようなものです。

  • 容積率に必ず参入されないとは限らない
  • 居室として使う際には条件がある
  • 実績があるメーカーかどうか

容積率に必ず参入されないとは限らない

地下室を作ることで容積率の緩和が受けられる場合があります。容積率の緩和が受けられる場合は、建物全体の住宅部分の延床面積の3分の1まで容積率算定上の延床面積に算入しなくてよい、となっています。しかし、この不算入は最大で延床面積の3分の1までしか適用されず、超えた分の面積は延床面積に算入されてしまうのです。一定の条件を満たした地下室は容積率の緩和が受けられますが、必ずしもこの条件を満たせるわけではありませんので注意してください。容積率の緩和を受けるためには「地階であること」「地盤面から地階の天井が1m以下であること」「住宅として使われること」という条件を満たすことが必要です。地階とは床が地盤面の下にある階のことです。半地下になっている部分も地階となり、天井部分が地盤面から1m以下であれば容積率緩和の要件を満たすことになります。地下室を店舗や事務所として使用する場合はその部分の面積は緩和が受けられませんので、特に注意が必要です。

居室として使う際には条件がある

地下室が「居室」として認められるには条件があることを知っていますか?居室とは一定時間以上継続的に生活・作業する部屋の事で、居室には適切な大きさの窓を設置して自然な採光通風が得られることが建築基準法で定められています。そのため地下室は基本的には「居室」として認められていませんが、一定の大きさの窓があることで、地下室を居室として使うことが認められています。そのためには地下室に埋まっていない場所を設けることが重要になります。このために作られるのが、ドライエリアとも呼ばれる「空堀(からぼり)」です。ドライエリアというのは地下室の外を元々の地面より低い位置まで掘り下げた「空堀」のことです。空堀との出入りができる大きな掃き出し窓を設置することで、防湿、通風、採光に効果があり、居室として使用する上で有効な手段となります。ドライエリアを作ることで快適な居住空間を作ることができます。

実績があるメーカーかどうか

地下室のある家の建築は設計や施工が難しいので、どの程度の実績があるかはとても重要です。まずはその会社の施工事例を確認してみましょう。また複数の建築会社から見積もりをとった際に、費用に金額差が出ることがあります。これは結露や湿気対策、災害リスクの見立てによる差ですので、価格の安さだけにとらわれずに、設計や設備の内容を確認しましょう。地下室は大雨や洪水で水位が上がると、水が流れ込んでくる危険性が高いことも考えた上で提案してくれるようなリスク管理をしっかりとできる建築会社を選ぶべきです。換気や採光などに考慮して、長く快適に使える地下室を作ることができる、豊富な建築実績がある建築会社に相談することをおすすめします。

まとめ

地下室は防音性や耐震性に優れていて、さまざまな用途で利用できる、とても夢がある空間です。音楽や映画の鑑賞、楽器の演奏など活用方法を考えるだけでワクワクしてきます。都市部では敷地を有効活用する観点から地下室を検討することもあるでしょう。しかし、地下室は構造的に複雑だからこそ、注意すべき点もたくさんあります。費用の問題、湿気の問題、水に関するリスク管理など考えなければならない点は多くありますが、それでも欲しいのが地下室です。地下室の設計や施工には法規制の影響など複雑な問題が多くありますので、パートナーとなる建築会社には、ぜひ地下室に関して豊富な知識と経験のある会社を選びましょう。この記事を参考にしながら、快適で満足度の高い地下室のある注文住宅を建築されると幸いです。まだどの会社で注文住宅を建築するかご検討中の方は、ぜひ色々な注文住宅会社の資料を取り寄せてみましょう。注文住宅はどの会社と付き合うかがとても大切ですので、各社の建築事例など見ながら慎重に比較検討しましょう。

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