もう悩まない! 注文住宅に取り入れたいオプション26選

「注文住宅を建てると、選べるオプションが多すぎて、なにを選べばいいのか悩んでしまう」という声をよく耳にします。たしかに選択肢が多すぎるとなかなか選びきれませんし、ハウスメーカーごとに選べるオプションが異なるのも、混乱する原因となっているようです。そこでこの記事では、オプションを選ぶ基本的な考え方と、代表的なオプションの特徴や大まかな費用を一気に26点ご紹介していきます。

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目次

注文住宅のオプションとは?

注文住宅の具体的なオプションの選び方を見ていく前に、まずは「そもそもオプションとはなにか」「オプションの選び方」をしっかりと理解しておきましょう。

オプションとは?標準仕様との違い

多くのハウスメーカーでは、標準仕様とオプション仕様の2種類を用意しています。標準仕様とは文字通りそのメーカーの標準となる仕様で、外装材・壁紙からトイレまで、すべて基準となるグレードが決められています。本体価格は標準仕様を基準に算出しているので、変更が発生しない限り追加費用は発生しません。一方、標準仕様よりランクの高いグレードへ変更できるように設定されているのが、オプション仕様です。オプションには大きく、キッチンの天板を人工大理石に交換するといった「変更」と、食器洗浄機や太陽光発電システムを新たに「追加」するケースにわけられます。オプションはたしかに魅力的ですが、好きなだけオプションを選べば、当然その分だけ費用が発生します。太陽光発電システムなどの大がかりなオプションなら、簡単に100万円以上のアップです。オプション追加は、本当に欲しいものだけに絞りましょう。

オプションの選び方の手順

オプションを検討する際にまずやるべきことは、「住宅工事仕様書」を確認して、標準仕様の内容をきちんと把握することです。たとえば、窓周りを見ると、雨戸シャッターや網戸、カーテンレールが標準でついていないケースも意外と多く見受けられます。浴室の暖房乾燥機などは必要ないと考える人も一定数いますが、雨戸シャッターやカーテンレールはないと困る人がほとんどでしょう。まずはこういった「必要だけどオプションになっているもの」を、ピックアップしてください。また内容によっては、ハウスメーカーのオプションではなく、あとから別な会社に依頼した方が安く済む場合も少なくありません。気になるオプションがあれば、カタログを確認してみましょう。(公式サイトからDLできます)もちろん、建物工事と同時に進めた方が良い工事は、値段に関わらずハウスメーカーのオプションを選んでください。いずれにせよ、オプションには別途費用がかかります。予算オーバーを防ぐためにも、欲しいオプションの優先順位を明確にしておくことが重要です。

注文住宅のオプションには何がある?特徴と費用感

この章では具体的にどのようなオプションがあるのか、大きく以下の部位ごとに紹介していきます。

  • 外観・外構
  • キッチン
  • リビング
  • 風呂・洗面所
  • トイレ
  • 省エネ設備

オプションの特徴と大まかな費用について解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

外観・外構

どうしても、普段生活する時間の長い室内を中心に考えがちですが、外観は家の印象を決める重要なパーツです。また外部から、雨水や不審者の侵入を防ぐという大きな役割もあります。見た目も重要ですが、耐候性や実用性もきちんと考慮してオプションを選んでください。

外壁素材

今現在、多くのハウスメーカーが、「窯業系サイディング」を外壁の標準仕様に設定しています。安価で加工も楽な上にデザインのバリエーションも多くいうことなしの建材なのですが、どうしてもほかの家と似てしまうのが大きな欠点です。また、10〜15年ごとに塗装が必要なのも、大きなデメリットといえます。そんなサイディングの代わりに人気があるのは、「タイル」です。タイルは粘土や石灰などを1,000℃以上の高温で焼き上げたもので、なんといっても耐久性と耐火性が抜群に秀でています。しかも、サイディングのように定期的な塗装も必要なく、実質ほぼメンテナンスフリーです。

【価格の目安】

約9,000〜12,000円/m2、30坪の場合で約100〜130万円

スマートロック

最近、鍵を使わない電子式のスマートロックを選ぶ人が増えています。大きくカード式・リモコン式にわかれますが、どちらにしても鍵なしで施錠・解錠ができるのは大変便利です。鍵穴が外から見えないので、ピッキングの被害に遭いにくいというメリットもあります。またスマホで管理するタイプなら、施錠の状態をスマホで確認できますから、「あれっ、出掛ける時、鍵閉めたっけ?」と外出先で心配する必要もありません。

【価格の目安】

カード式でおおよそ3〜5万円、リモコン式なら6〜10万円

センサーライト

人が近づくとライトが点灯する「人感センサー付センサーライト」は、今や防犯上欠かせないアイテムとなりました。玄関周りは当然として、暗くて見えにくい庭先や、女性の個室がある2階のベランダに取りつけるケースが増えています。

【価格の目安】

センサーライト本体:5,000円〜5万円。工事費:取付け・電気工事込で約2万円

ウッドデッキ

リビングとつながるかのように外部へ設けられたウッドデッキは、開放感のある空間づくりを希望する人にピッタリなオプションです。ハウスメーカーによっては、ウッドデッキを標準仕様にしている場合もありますが、当然その分費用が高くなっていますから、しっかりと価格の比較をしてみてください。

【価格の目安】

樹脂木と天然木のどちらを選ぶかで大きく変動。有名ブランドの樹脂木製、広さ3.6m × 1.8m、工事費込みで約17〜30万円

キッチン

キッチン周りは女性にとって、非常に重要な空間です。食洗機やタッチレス水栓など、竣工後に設置可能なものもありますが、レイアウトは一度決定したら基本的に変更できません。あとから不満が出ないように、事前にしっかりと検討しましょう。

レイアウト

キッチンは複数のメーカーを選べることが多く、材質やデザインによって大きく価格が違います。また、レイアウトによっても価格と使い勝手が大きく異なります。システムキッチンの種類は、おおまかに以下の5種類です。

  • I型キッチン:壁に沿って一直線にシンク・作業台・コンロが並んだタイプ
  • ペニンシュラ型キッチン:I型キッチンが半島のように突き出た対面式キッチン
  • アイランド型キッチン:壁から離して設置された幅広タイプのI型キッチン
  • L型キッチン:I型キッチンにプラスしてL型にキャビネットを設置したタイプ
  • U型キッチン:I型キッチンとキャビネットをU型に設置した作業動線にすぐれたタイプ

価格はメーカーやサイズ、材質などにより、本当に大きく変化するものです。あくまでもベーシックグレードという前提で、価格の目安を以下にまとめておきます。

【価格の目安】
  • I型キッチン:40万円〜
  • ペニンシュラ型キッチン:50万円〜
  • アイランド型キッチン:150万円〜
  • L型キッチン:80万円〜
  • U型キッチン:150万円〜

コンロ・ヒーター

ガスコンロとIHヒーターのどちらを選ぶかは、最終的に個人の好みで決まります。ただ、一般的に火力が欲しい人はガス、安全性を重視する人はIHを選ぶ傾向が強いようです。どちらにしても、自動火力調節機能やオートメニューなど、最新の機能を選べば価格もその分高くなります。上を見ればキリがないので、本当に必要な機能に絞って選びましょう。

【価格の目安】

コンロ・IHヒーターとも、7〜20万円

パントリー

パントリーとは、食料品や調理器具などを保管しておく倉庫のことをいいます。台所の脇に設置するウォークインタイプのほかにも、キッチン内に棚式のものを設置するケースも一般的です。

【価格の目安】

ウォークインタイプはおおよそ15〜50万円、棚式は約5万円〜

食洗器

食器をまとめて洗ってくれる食洗機は、オプション品のなかでも常にトップクラスの人気を誇っています。あとから設置することもできますが、キッチン工事と同時に取り付けた方が設置コストは安く済むでしょう。また、食洗機は節水効果もあり、使用水量が手洗いの約1/9で済みます。年間約2万円以上も節約できるので、エコに関心のある人にはとくにオススメです。

【価格の目安】

45cm幅:約18〜25万円

ディスポーザー

シンクの下に設置したディスポーザーは、排水口に流した生ゴミを粉砕してくれるので、常にシンク内を清潔にキープしておけます。夏場にはとくに重宝するオプション品です。一戸建ての場合、あとから取り付けることも可能ですが、工賃が割高になります。できれば最初から設置する方が良いでしょう。

【価格の目安】

工事費込み、約8〜10万円

リビング

リビングはおそらく家族が一番大事にしている空間だと思います。とくに子どもが小さい頃は、睡眠以外ほとんどの時間をリビングで過ごすはずです。上手に利用すれば快適さが何倍にもなるオプションがたくさんありますので、気になるオプションがあればぜひ検討してみてください。

床暖房

最近の住宅は高断熱高気密の家も多く、冬でも昔ほど寒くありません。しかし、暖かい空気はどうしても上昇してしまい、足元がひんやりするものです。その点床暖房を設置すれば、足元が常にほんのりと暖かく、部屋全体が均一な温度に保たれます。床暖房には大きく「電気式」と「温水式」があります。電気式はすぐ暖まる反面、温度ムラの起きやすさが欠点です。部屋全体を均一に暖めたいならば、温水式の方が適しています。また、ランニングコストの面でも、温水式が断然オススメです。

【価格の目安】

温水ヒートポンプ式20畳:80〜120万円

壁材や床材

内装材は部屋のイメージを決める重要な要素です。壁紙も床材も標準仕様はシンプルなものが多いので、正直「せっかく注文住宅にしたのになあ……」と不満が出るかもしれません。とはいえ、全室をオプションにするとやはりコストも跳ね上がります。であれば、リビングだけオプションを利用する、あるいは壁1面だけアクセントクロスにして満足度を上げるのもオススメの方法です。壁紙は、サンゲツやリリカラなど大手メーカーから選択できますので、標準にせよオプションにせよ、品質にはまったく問題ありません。あとは好みの問題になります。また床材も、無垢材のような高いグレードにすると、ただ歩くだけでも気持ちいいものです。ただし、無垢材はお手入れがかなり大変なので、合板に天然木を貼りつけた挽板フローリングの方が使いやすいかもしれません。ハウスメーカーによって、オーク、メイプルなど、扱っている木は違います。どんな種類が選べるか、インテリアコーディネーターに相談してみてください。

【価格の目安】
  • 壁紙:アクセントクロスの場合、1m2あたり1,000〜8,000円追加
  • 床板:挽板複合フローリング、1m2あたり15,000〜30,000円

ダウンライト

ダウンライトとは、天井に埋め込むタイプの照明です。表面に出っ張らないので、天井面がとてもスッキリして、なによりもオシャレな雰囲気が人気の理由なのでしょう。しかし、注意すべき点もあります。当たり前ですが、一度設置すると移動は困難です。もし、家具やアートに照明の位置を合わせると、あとから家具を移動させたい時に少々困るかもしれません。もしダウンライトを使うなら、「玄関ホール」と「廊下」がもっとも効果的だと思います。

【価格の目安】

1個あたり:3,000〜15,000円

キャットウォーク

猫を飼っているなら、ぜひ検討したいのが「キャットウォーク」です。今は室内飼いが当たり前になってきましたので、猫が自由に動き回れるキャットウォークは必需品といってもよいでしょう。もし多頭飼いをしているならば、2部屋にまたがって設置するのもオススメです。猫用の出入り口が必要になりますが、猫用なら小さくて済みます。費用は1〜2万円も見ておけば十分でしょう。

【価格の目安】

1部屋あたり:約5〜10万円

造作棚

造作棚は、大工さんにつくってもらう、いわば「オーダーメイド棚」です。市販の棚と違い、自分たちの所有物に合わせてつくってもらうので、納まり具合は比べ物になりません。注文住宅ならではの贅沢ともいえますが、もちろんその分価格は高価になります。また依頼するメーカーによって、費用は大きく変わってくるので、事前にしっかりと打ち合わせが必要です。

【価格の目安】

リビングの書棚、カウンター収納:約10万円〜

風呂・洗面所

風呂と洗面所も、選びたくなるオプションがたくさんあります。単なる見た目だけでなく、使い勝手が激変するオプション機器も多いので、優先順位を決めてひとつずつじっくりと検討していきましょう。

壁材や床材

基本的には「リビング」の項目で説明した通りですが、ともすれば地味で敬遠されがちなトイレにアクセントクロスを使うと、一気にオシャレな空間になります。トイレや洗面所の床は、リビングとは逆に、掃除のしやすいクッションフロアがオススメです。キズや汚れもつきにくい上に、交換も比較的簡単にできます。

【価格の目安】

スタンダードグレードを使用した場合、トイレ1部屋あたり、おおよそ5万円以下

ユニットバス

多くのハウスメーカーでは、ユニットバスの標準仕様を1坪に設定しています。1坪でも決して狭くはありませんが、1.25坪(1620)以上、できれば1.5坪(1818)を選びたいものです。また最近のユニットバスは、ヒートショック対策に床暖房を選べたり、湯垢のつきにくい人造大理石を選べたりします。なかでもオススメなのが、乾きやすく滑りにくい新素材を使った床材です。価格も5〜6万円なので、ぜひ検討してみてください。

【価格の目安】

1.5坪(1818)の場合:約80〜200万円

浴室乾燥機

浴室乾燥機も非常に人気の高いオプションです。雨が続く梅雨の時期でも浴室に洗濯物を干せますし、常に浴室内が乾燥しているので、カビの発生も抑えてくれます。最近は高齢者のヒートショック(外気との温度差)による心筋梗塞が増えていますので、高齢者がいる家庭では必需品といっても良いでしょう。

【価格の目安】

約10〜15万円

浴室テレビ

湯船に浸かり、ゆっくりとくつろぎたい人にオススメしたいのが、浴室テレビです。浴室という場所柄、防水工事が発生します。もし取り付けを考えているのならば、必ずユニットバス設置と同時におこなうようにしましょう。

【価格の目安】

16型リモコン付き:約15万円〜

ジェットバス

ジェットバスは、水流を放出して身体をマッサージしてくれる機械が設置された浴槽のことです。あとづけも不可能ではありませんが、大がかりな工事になるので、最初からオプションとして選ぶ方が良いでしょう。

【価格の目安】

70〜130万円

ダブルシンク

ダブルシンクの名前通りに、シンクを2つ並べて設置する洗面台です。洗面所といえば、朝の時間帯はどうしても混雑しがちですが、ダブルシンクなら一挙に問題を解決できます。ただし、収納や洗濯機置場スペースが犠牲になることも考えられるため、廊下や2階に新しく洗面台を設置するのも良い方法かもしれません。

【価格の目安】

20〜50万円(給排水配管工事込み)

トイレ

トイレの進化は目覚ましく、今や節水型、ウォッシュレットは当たり前の装備になりました。注文住宅の場合、複数のメーカーから選べることが多いので、オプションなどもチェックしながら、気に入ったメーカーのトイレを選んでください。

タンクレス

トイレには「タンク付き」と「タンクレス」の2種類ありますが、最近タンクレスを選ぶ人が急増しています。タンクのない分掃除がしやすく、いつもきれいな状態にしておけるのが人気の原因でしょう。価格はメーカーによっても異なりますが、タンクレスはタンク付きの、おおよそ3〜4倍はかかると考えておいてください。また、タンクの上で手を洗えなくなるので、トイレ内に小さな手洗いを設置する人も多いです。このようにコストはかなり高くなるものの、デザイン性と掃除のしやすさを考えると、やはりタンクレスをオススメします。

【価格の目安】

タンク付き5万円〜、タンクレス15万円〜

手洗いカウンター

上述の通り、タンクレストイレを選んだ場合、壁埋込み型の手洗いを設置する人が多いです。トイレの近くに洗面所があれば、わざわざトイレ内に手洗いは必要ないかもしれません。ただ、手洗いの下にトイレットペーパーなどを収納できるので、設置するとなにかと便利です。余裕があれば、ぜひ取り付けを検討してみてください。

【価格の目安】

約5万円〜(タオル掛け、トイレ用鏡込み)

トイレ自体の追加

洗面所同様、2階にもトイレがあると非常に便利です。朝の混雑も解消できますし、生活時間帯の違う子ども世代も、時間を気にせずにトイレを使用できます。なお予算が厳しいのならば、1階のトイレはタンクレスを選ぶとしても、2階は通常のタンク付きトイレで十分です。それよりも、給排水配管の関係で、後づけはかなり大がかりな工事になります。必ず新築時に設置をしておきましょう。

【価格の目安】

タンク付き5万円〜15万円

省エネ設備

現在日本の住宅分野では省エネルギー政策が進められており、近い将来ZEH(ゼロ・エネルギー住宅)の標準化が決まっています。そういった省エネ化の流れに沿うように、ソーラーパネルなどの省エネ設備をオプションで選択する人が増えてきました。導入コストは高めですが、新築時に導入した方が設置コストは少なくて済みます。ぜひ検討してみてください。

ソーラーパネル

ソーラーパネルがあれば、自分たちの生活に必要な電気を自分たちでつくり出せます。停電時にも通常と変わらず電気が使えるのは、非常に大きなアドバンテージでしょう。(夜間は蓄電池が必要)また、二酸化炭素を排出しないので、環境をまったく汚しません。このように良いことづくしのソーラーパネルですが、買取価格が下がったため、余剰電気の売却にはあまり期待できません。あくまでも「自家消費」と割り切った方が良いでしょう。また、太陽光発電システムに対する国の補助金は終了しましたが、地方自治体では補助をおこなっている場合があります。自分の住む自治体については、支援制度検索サイト※で検索してみてください。

地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト

【価格の目安】

5kw:150万円〜

エネファーム

エネファームとは、都市ガス(LPガスでも可)内の水素と空気中の酸素の化学反応で電気をつくる機械です。その際、発生する熱を利用してお湯も沸かせます。エネファームの場合、送電所から各家庭に送電する際に生じるロスがまったくないので、非常に効率が良く環境にも優しいシステムです。また後述する蓄電池と同じく、停電時でも電気が使えるのは非常に大きなメリットでしょう。合わせて断水時には、タンクに貯められた水を飲むことも可能です。ただし、その多機能ぶりを反映して、200万円前後とかなり高額なのがネックといえます。こちらも蓄電池同様に、補助制度がありますのでぜひ利用しましょう。

燃料電池の利用拡大に向けたエネファーム等導入支援事業費補助金

【価格の目安】

150〜200万円

蓄電池

ソーラーパネルの項目でも説明したように、これからは「余剰電気を売却するのではなく自己消費する時代」です。ただ、ソーラーパネルで得た電力は停電時でも使えますが、太陽が出ていない雨天や夜間は利用できません。しかし蓄電池があれば、電気を貯めておけるので、雨天や夜間でも問題なく電気を使えます。11kwmほどの容量があれば、フル充電でおおよそ24時間利用が可能です。また、蓄電池に関しては、国の補助金制度※が利用できます。能力と金額で補助金額が変動するので、必ず設置業者に確認をしてから機種を決定してください。

家庭用燃料電池システム導入支援事業補助金

【価格の目安】

6.5kw:100万円〜、工事費:20万円〜

オプション選びで失敗しないための注意点

最後にこの章では、オプション選びで失敗しないための注意点を4点解説します。

  • 希望に合わせて優先順位を決める
  • ランニングコストも考える
  • 生活のしやすさも考慮
  • 契約前になるべく固めておく

希望に合わせて優先順位を決める

オプションは、いわば標準仕様のアップグレード版です。デザイン・性能・使い勝手を考えたら、それこそすべてのオプションが欲しくなってしまいます。予算が余るほどあれば別ですが、まずはオプションにかける予算をしっかりと決めてください。そして、その範囲内に収まるよう、オプションに優先順位を決めていきましょう。「収納にはこだわるけど、内装材は標準で十分」といったように、どこかポイントを決めてメリハリをつけるのが、オプション選びのコツです。

ランニングコストも考える

どうしても忘れがちですが、オプションを選ぶ際には、ランニングコストも考える必要があります。たとえば、床暖房を考えてみましょう。すぐに暖まり設置が簡単なのは電気式です。しかし毎月のランニングコストは温水式の約2倍(年間約3万円の差)、エコキュートを熱源にした場合と比べて約3〜4倍もコストがかかります。また上述のエネファームは、たしかに効率も良く環境にも優しいシステムですが、給湯だけを考えればエコジョーズなどでも十分です。なんといっても価格差が10倍近くありますし、10〜15年ほどしたら200万円もする機械をまた購入しなければなりません。こういった耐用年数と価格のバランスもよく検討する必要があるでしょう。

生活のしやすさも考慮

オプションを選ぶ基準として、デザインや見た目の良さを挙げる人がたくさんいます。たしかに合板の安い床材よりも、無垢材を使用した床の方が文句なしにオシャレです。しかし、見た目だけで選ぶと、使いづらくてあとから後悔するかもしれません。見た目よりも、まずは「生活のしやすさ」を一番に考えましょう。上述の無垢材フローリングを例にすると、無垢材はとにかくメンテナンスが大変です。ゴミやホコリが木の目地や継ぎ目に入り込んだら、掃除機や拭き掃除だけでは取りきれません。毎回つまようじで掻き出さなくてはならず、これでは毎日の生活に疲れてしまいます。今はメンテナンス性を例に挙げましたが、これはメンテナンスに限った話ではありません。デザインではなく、「そのオプションを取り付けたらどれだけ生活が楽になるか」という観点で、計画してみてください。

契約前になるべく固めておく

トラブル防止と予算オーバー防止のためには、本契約前にオプションも含んだ最終的な見積もりをもらってください。書類上では納得していたはずの標準仕様も、いざカタログを見ながら選ぶ段階になると、ついオシャレなオプションに目移りするものです。「とりあえずは契約してから詳細を詰めましょう」という言葉へ安易に乗ってしまうと、契約後のオプション追加が積み重なり、大きく予算オーバーする可能性が高くなります。また、本体価格に含まれない「付帯工事費」も、厳密にいえばオプション工事です。外構工事や給排水外部工事などの付帯工事費は、支払総額の約20%も占めています。建物のオプションを選ぶ前に、付帯工事費がどのくらい必要なのかをきちんと確認しておきましょう。

優先順位をつけることが大事

「せっかく注文住宅を建てるのならば、気に入ったオプションを追加して満足のいく家にしたい」という気持ちは、大変良くわかります。しかし、気に入ったオプションをすべて追加していたら、あっという間に予算オーバーしてしまうでしょう。今回の記事では、オススメのオプションと大まかな予算をご紹介してきました。気になるオプションがあれば、ピックアップして必ず優先順位をつけてください。自分が欲しいオプションとその優先順位が決まったら、今度はカタログを見て、設備や建築資材について調べてみましょう。

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