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キッチンの種類とその特長
昔は一体型のキッチンが主流でしたが、現在はコンロやシンク、収納部などを現場で設置するシステムキッチンを選択する方がほとんどです。同じ高さの土台に天板を乗せて仕上げるシステムキッチンは、設置場所によって、以下5種類に分類されます。
- I型キッチン
- L型キッチン
- U型キッチン
- ペニンシュラ型キッチン
- アイランド型キッチン
それではそれぞれ個別に解説します。
I型キッチン
「I型キッチン」とは、コンロ・シンク・作業台を横一列に並べ、壁に沿って取り付けるタイプのキッチンです。これから紹介するすべてのキッチンは、このI型を基本に、設置場所を変えたり、キャビネット(天板の下のベースとなる部分)を足したりするキッチンになります。奥行きは60cmと65cmの2種類(通常65cmが標準)あり、幅は300cmならば「3000タイプ」というように、mm(ミリメートル)で表すのが一般的です。キッチンの幅が長すぎると、移動距離が微妙に増えて使いづらいという意見も多く、現在は2550〜2700タイプが主流となっています。I型はキャビネットを壁に沿わせる形で配置するため、設置面積を抑えられるのが大きなメリットです。その反面、家族に背を向けて作業することになり、コミュニケーションの取りづらさがデメリットといえます。また、どうしてもリビングからキッチンが目に入りやすいため、来客時は上手に目隠しをするなどの工夫が必要です。
L型キッチン
キッチンの一部を壁に沿わせ、キャビネットをL字型に配置したキッチンを「L型キッチン」といいます。シンクとコンロのどちらかを壁側に配置し、残りを90°向かい合わせる形に配置するのが一般的です。90°で配置しているため、I型よりも家事動線が短くて済みます。デメリットとしては、収納棚のL字型が交差するコーナー部分の使いづらさが挙げられます。また、冷蔵庫の位置によっては、かえって動線が悪くなりかねません。家事動線の悪化を防ぐには、事前にしっかりと動線計画を立てる必要があります。
U型キッチン
「U型キッチン」は、キャビネットを文字通りU字型(コの字型)にレイアウトしたキッチンです。作業する人を囲む形になるため家事動線が非常によく、振り向くだけで作業スペースを有効に利用できます。また、キャビネットが増える分、収納スペースが多くなるのも嬉しいポイントです。一方、U字型は、キャビネットが交差する場所が2カ所になるため、どうしてもコーナーがデッドスペースになりやすいです。I型に比べると価格も高く、キッチンを広くした分、リビングスペースを犠牲にしなくてはなりません。スペースを重要視するならば、L型キッチンも検討してみてください。
ペニンシュラ型キッチン
ペニンシュラ(半島)という名前の通り、壁から突き出た形のI型キッチンを「ペニンシュラ型キッチン」といいます。後述するアイランド型同様、「対面キッチン」に分類され、開放感があり、料理をしながら家族とコミュニケーションを取れるのが大きな特徴です。対面キッチンはその構造上、どうしても周辺に油汚れが飛び散りやすいのですが、ペニンシュラ型は一方が壁に接しているため、油汚れ対策がそれほどむずかしくありません。またアイランド型に比べて、設置できる換気扇の種類が格段に多いのも、メリットといえるでしょう。反面、キッチンの上部に収納棚を設置できないため、どうしても収納スペースが不足しがちです。その場合は、多少リビングスペースが狭くなりますが、L型キッチンを候補に入れてもいいかもしれません。
アイランド型キッチン
「アイランド型キッチン」は、I型キッチンを島(アイランド)のように壁から離して設置する、独立型オープンキッチンです。その魅力は、なんといっても「圧倒的な開放感」でしょう。デザインも洗練されていて、映画に出てくるようなオシャレな雰囲気に憧れる人もたくさんいらっしゃるはずです。しかしながらアイランド型は、その人気の反面以下のようなデメリットも多いです。
- 収納が少ない
- リビングスペースが狭くなる
- 油汚れしやすい
- キッチンが丸見え
- 通常必要のない裏面にも化粧処理が必要になる
- 価格が高い
もちろん、デメリットを補って余りあるほど魅力のあるアイランド型ですが、設置にはしっかりとした計画が不可欠です。
使いやすいキッチンを作るためのポイント
なんといってもキッチンは毎日使う場所です。デザイン性も大事ですが、それよりも「使いやすさ」がもっとも重要になってきます。ここでは使いやすいキッチンを作るためのポイントを4点ご紹介します。
- 家事動線を優先して考える
- 充分なスペースを確保する
- 熱源についてしっかり考えること
- 使いやすい高さを考える
詳しく解説します。
家事動線を優先して考える
料理というのは、その場で何でもできるわけではありません。冷蔵庫に食材を取りにいく、シンクで野菜を洗う、作業台で食材を切る、コンロで調理する、洗い物をシンクで洗うなど、実はかなりこまめに移動をしながら行っているものなのです。家事動線を効率良くする、すなわちシンク、コンロ、作業台、冷蔵庫間の距離をいかに短くするかが、使いやすいキッチンを作る最大のポイントになります。家事動線を考えた場合、横だけに移動が発生するI型キッチンはあまり効率が良いとはいえません。家事動線は、移動距離の少ない三角形が理想といわれています。そうなると、やはりL型やU字型が圧倒的に有利です。せっかく自由に設計できる注文住宅ですから、家事動線の良いキッチンを計画しましょう。
十分なスペースを確保する
上述の通り、調理動線を効率的に計画するのは、非常に重要です。とはいえ、ある程度の広さがないと作業スペースが足りず、逆に調理がとてもやりづらくなります。また、十分なスペースを確保しておかないと、無理な体制で収納をおこなうことになり、けがや事故の原因にもなりかねません。キッチンスペースに絶対的な正解はありませんが、料理する人が主にひとりであれば通路幅は80〜90cm、2人以上なら最低100cm、できれば120cmは確保したいところです。また、通常シンクとコンロの間は60cm以上、シンクの脇に作業スペースとして30cm以上を確保しておかないと、調理がしづらくなることも頭に入れておきましょう。
熱源についてしっかり考えること
オール電化の普及にともない、IHクッキングヒーター(電気式)を選ぶ人が増えてきました。高齢者の増加にも相まって、火を使わないIHの方が安全という意見も確かに納得できるものです。しかし、ガスコンロにもメリットがたくさんあります。下記にIHとガスコンロのメリット・デメリットをまとめておきますので、自分に合う方式を選んでください。
IHクッキングヒーター | |
---|---|
メリット | 火を使わないので安全 |
調理器具を外すと自動的に加熱が止まる | |
出っ張りがすくないので掃除しやすい | |
火力(熱量)の微調整が簡単 | |
デメリット | 停電中は使えない |
直火を使った調理ができない | |
最大熱量での複数のコンロ利用は厳しい | |
ガスよりランニングコストが高い |
ガスコンロ | |
---|---|
メリット | 火力が強い |
直火調理が可能 | |
停電時も利用できる | |
ランニングコストが安い | |
デメリット | 火を使うので、高齢者や子供には危険 |
夏場は気温が上昇する | |
凹凸が多く手入れが面倒 |
上表を見てもわかる通り、どちらの方式にもメリット・デメリットの両面があります。キッチンを利用する人の年齢や、ランニングコストなどを総合的に判断しましょう。
使いやすい高さを考える
長い時には2〜3時間も作業するので、キッチンの高さが合っていないと、背中や腰を痛める可能性があります。もちろん、人によって身長が違いますので、厳密な高さの決まりはありません。ただ日本では85cmを基準としているメーカーが多いようです。一般的にキッチンの高さは、「身長(cm)÷2+5cm」という計算式で求められます。こちらの計算式による身長ごとに適切なキッチンの高さは、下記の通りです。
- 身長150cm:80cm
- 身長155cm:82.5cm
- 身長160cm:85cm
- 身長165cm:87.5cm
- 身長170cm:90cm
ただ残念なことに、すべてのメーカーで、上記のようなこまかい高さの選択ができるとは限りません。もっとも一般的な80cm・85cm・90cmしか選択肢がない場合もあります。反対に、2.5cmピッチで高さを選べるメーカー※もあるので、高さにこだわりたいのであれば、そういったメーカーを調べてみるといいでしょう。※LIXIL「キッチンの構成」
注文住宅のキッチンでの失敗例
キッチンは一度作ってしまえば、イヤになったからといって簡単に変更するわけにはいきません。理想のキッチンは人によって違うとはいえ、だいたい失敗するポイントは共通しているものです。そういった失敗例が事前にわかっていれば、防げる失敗もたくさんあります。ここでは注文住宅のキッチンづくりでのよくある失敗例と、その改善策について解説していきます。よくある失敗例は下記の通りです。
- コンセントの数
- 換気扇の位置
- パントリーの位置
ひとつずつ解説していきます。
コンセントの数
最初は十分だと思っていても、あとから足りなくて困る代表的なものが、キッチンのコンセントではないでしょうか。少し考えただけでも、冷蔵庫・炊飯器・電気ポットなど、家電の数だけコンセントが必要になります。また、常時使用ではなくても、食器洗浄機や電子レンジのように、頻繁に利用する電化製品もたくさんあるはずです。多少であればタコ足配線で対応できないこともありませんが、やはり危険ですから、あまりおすすめはできません。どうしてもコンセントが足りない場合は、思い切って増設してみるのもひとつの方法です。分電盤から新たに配線してくるケースでも、費用自体は2〜3万円ほどですから、それほど大きな負担にはならないでしょう。ただし、使用する家電のワット数をきちんと見積もっておかないと、増設のせいでブレーカーが落ちてしまうこともありえます。契約アンペア数の変更なども視野に入れ、必ず事前に電気工事店と打ち合わせをしてください。
換気扇の位置
換気扇の場所が悪いと、近隣トラブルに発展する危険性もゼロではありません。実際、換気扇から流れ出た匂いや煙が、隣のリビングを直撃してクレームを受けるという事例は、ネット上でもよく見かけます。注文住宅であれば、ダクト配管で排気口を影響の少ない方向へずらすことは、十分に可能なはずです。しかし、これが住宅完成後の工事になると、費用と手間が何倍も掛かってしまいます。後々のトラブルを防ぐためにも、事前にしっかりと換気扇の位置決めをおこないましょう。
パントリーの位置
度重なる災害を受けて、米や缶詰など保存の効く食料品をストックしておく「パントリー(食料保存用小部屋」を設ける家庭が増えてきました。パントリーには広めのウォークインタイプと、小規模な棚式がありますが、ウォークインタイプの場合は設置場所に気をつけないと、後々保存物の出し入れが億劫になるかもしれません。購入した荷物を、わざわざ玄関から台所脇のパントリーまで運ぶのは意外に面倒なものです。しかし、勝手口の近くにパントリーがあれば、荷物の運搬がとても楽になります。ただし、注文住宅の完成後に勝手口を設けるのは大変です。パントリーの位置や勝手口の取り付けも、注文住宅であれば、しっかりと設計に組み込んでくれます。忘れずに希望を伝えるようにしてください。
注文住宅のキッチンで予算オーバーしないためのコツ
せっかくの注文住宅ですから、できるだけ自分のこだわりを反映させたいと誰しも思うものです。しかし、希望が多ければ、当然その分費用が掛かります。もちろん予算には限りがあるので、どこかで折り合いをつけなくてはなりません。最後に、注文住宅のキッチンで予算オーバーしないためのコツを2点ご紹介していきます。
不必要なオプションを追加しない
予算をオーバーしないコツといっても、特にむずかしいことはありません。まず必要なのは、不必要なオプションを注文しないことです。注文住宅に限らず、住宅の建築には、基準となる標準仕様が各ハウスメーカーで決まっています。つまり標準仕様にないオプションには、すべて追加費用が発生するということです。センサーに手をかざすだけで水が出るタッチレス水栓を選んだり、ビルトイン食洗機を設置したりと、上を見ればキリがありません。優先順位を決めて、予算を圧迫するムダなオプションは取りやめましょう。
グレードにこだわりすぎない
ハウスメーカーによって、主に採用しているシステムキッチンのメーカーは違います。とはいえ、中級グレードを標準仕様に設定し、オプションで上級グレードに変更できるシステムは、どのメーカーもほぼ同じです。上述のオプションの話とも共通することですが、あまりキッチンのグレードにこだわりすぎるのは得策ではありません。なぜなら、今のシステムキッチンは品質が高く、標準仕様でも十分な性能とデザインを有しているからです。であれば、キッチンのグレードを抑えて、その分を別な工事に回すのも非常に賢い考え方といえます。オプションとグレードは、本当に必要なものに絞って決定しましょう。
事例からイメージを明確にしていこう
ここまで注文住宅におけるキッチンの作り方について、詳しく解説してきました。注文住宅の場合、キッチンの選択肢が多すぎて、どのような間取りにして、何に注意すれば良いのかが、かえってわかりづらいものです。しかし、当記事を最後まで読んでいただいたあなたは、もうキッチンについての基本的な知識を身につけています。あとはたくさんの事例を見て、具体的なイメージを明確にしていくだけです。そういった事例を確認するなら、注文住宅のカタログをチェックしてみることをおすすめします。
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