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建築会社選びでの注意点
建築会社選びで注意すべきは以下の4点です。
- 作りたい家の希望条件に合った会社か
- 倒産リスクはないか
- アフターサービスはしっかりしているか
- 複数の会社を比較検討したか
具体的に注意点を見ていきましょう。
作りたい家の希望条件に合った会社か
作りたい家の希望条件に合った会社かどうかを確認しましょう。というのも、適切な建築会社を選ぶことは理想の注文住宅を建てる上で重要だからです。建築会社によって、得意とする分野が異なります。たとえば、
- 低コストが魅力的な建築会社
- 自然素材による人にやさしい家が特徴的な建築会社
- 北欧風のデザインが得意の建築会社
など建築会社によって、特徴は様々です。自分の建てたい家の予算とデザインなど、希望条件に合った建築会社を見つけることで、理想の注文住宅に近づけることができます。
倒産リスクはないか
建築会社に倒産リスクがないかは事前に確認しましょう。というのも、注文住宅を着工中に建築会社が倒産した場合、原則として工事はストップしてしまうからです。そうなった場合、建築会社の債務整理が終わらなければ、建築を続けることも難しくなります。そのため、事前に倒産リスクはないかしっかり確認することは重要です。もし、倒産リスクが少しでもある建築会社に依頼するなら、住宅完成保証制度の利用をおすすめします。住宅完成保証制度とは建築会社側が加入する保険で、以下の特徴があります。
- 過払い金の保証
- 工事を引き継ぐ建築会社を見つけてくれる
- 契約した金額と同じ金額で工事をしてくれる
上記のように、住宅が完成するまでしっかり保証してくれる保険です。倒産リスクが気になる方は事前に住宅完成保証制度を利用することをおすすめします。
アフターサービスはしっかりしているか
購入後のアフターサービスも確認する必要があります。というのも、注文住宅に限らず「住宅」というものは、購入後に様々な問題が発生する可能性があるからです。例えば
- 床がきしむ
- クロスがはがれる
- 水回りの調子が悪い
などが代表的な失敗例といえるでしょう。建築会社によって、保証の年月は異なります。短い保証しかついていない建築会社であれば、後から余分にお金がかかることもあります。そのため、購入後の保証などのアフターサービスはしっかり確認しましょう。
複数の会社を比較検討したか
注文住宅を購入する際は、必ず複数の会社を比較検討するようにしましょう。全く同じ性能でも他の建築会社の場合、値段が安くなることがあるためです。特に住宅の場合は元の値段が高いため、数百万円以上値段が変わってくるケースも少なくありません。これは建築会社によって仕入れ先の原材料費が異なるためです。大手の建築会社の場合、多くの材料を仕入るため、仕入れ業者から値引きされ材料費が安くなる傾向があります。同じ性能での損を避けるためにも、必ず複数の会社を比較するようにしましょう。
土地選びでの注意点
土地選びで注意すべき点は以下の4つです。
- エリアや予算などで絞って探しているか
- 住宅が建てられる土地か
- 災害面で安心できる土地か
- 現地で確認したか
具体的に解説していきます。
エリアや予算などで絞って探しているか
土地を探すときはエリアや予算を絞って探すことが重要です。エリアを絞るときは以下の点を重要視しましょう。
- 子供が通う学校は近いか
- 通勤に不便はないか
- スーパーなど利用しやすい商業施設はあるか
また、土地に対する予算も事前に決めておくことをおすすめします。その後の住宅にかけられる予算も土地次第で変わってくるためです。土地にお金をかけるのか、住宅にお金をかけるのかという方針はあらかじめ家族内で決めておきましょう。
住宅が建てられる土地か
土地は住宅を建てることができない場合があります。代表的な土地は以下の通りです。
- 市街化調整区域
- 工業専用地域
- 接道義務(道路から2m以内接している)を満たしていない土地
これらの地域は原則として住宅を建てることができません。周辺の土地よりも安めに販売されていますが、絶対に購入しないようにしましょう。
災害面で安心できる土地か
災害面で安心できる土地であるかは、注文住宅を建てる上で重要です。特に近年は気象が安定しないため、土砂災害や洪水などの自然災害も多く、せっかく建てた注文住宅が使えなくなったというケースも少なくありません。災害面で確認すべきは国土交通省が提供しているハザードマップです。自然災害の起こる可能性が高い地域を確認することができます。事前にハザードマップで自然災害の危険性がないか確認し、災害面で安心できる土地を探しましょう。
現地で確認したか
土地は画像や写真だけではなく、実際に現地を隈なく確認するようにしましょう。というのも、現地をきちんと確認しないと、隠れた不都合に気づけない可能性があるためです。例えば
- 日当たりが悪い
- 土地の形状がおかしい
- 騒音がうるさい
というのが代表例です。購入後のトラブルを避けるためにも、必ず現地を隈なく確認してから購入するようにしましょう。
基本プラン作りでの注意点
基本プラン作りでの注意点は以下の2点です。
- 災害対策
- 素材や材質のグレード
具体的に解説していきます。
災害対策は大丈夫か
災害対策は十分かということは確認しましょう。日本は世界でも有数の自然災害の多い地域です。せっかく家を建てても、災害で利用できなくなった場合は目も当てられません。災害の強い注文住宅のポイントは以下の3つです。
- 難燃性、不燃性の資材を利用している
- 地盤が強い
- 外壁に火災や地震に強いALCパネルを利用する
災害に強い建物を建てることで安心して住むことができます。
素材や材質のグレードはどうか
素材や材質のグレードにも注意しましょう。特に素材や材質にこだわりたい方は、自然素材を利用した家もおすすめです。自然素材は化学物質が含まれておらず、温度や湿度の調整に優れた素材です。コストは高めになりますが、身体が弱い方や素材や材質にこだわりたい方は自然素材にしてみるのも良いでしょう。
間取りや設備での注意点
間取りや設備での注意点は以下の5つです。
- 実用性
- 導線はイメージされているか
- プライバシーは重要視されているか
- 収納スペースは十分か
- 将来的なリフォームの可能性も考えられているか
具体的に解説していきます。
実用性を考えた間取りか
実用性も考慮されている間取りかどうかを確認しましょう。デザイン性を重視しすぎて、住みにくい家になったというケースは少なくありません。代表的な失敗例は以下の点の通りです。
- ビルドインエアコンは掃除が大変
- 吹き抜けは寒い
- 壁掛けテレビはエラーが起こりやすい
デザイン性を重視すると、実用性がなくなりやすくなります。実用性とデザイン性、両方のバランスをとることが重要です。
動線をイメージした間取りか
動線…つまり人の動きやすさをイメージした間取りにすることが重要です。特に重要なのが家事動線になります。毎日行う家事の効率化できる間取りは家づくりの成功の秘訣です。特に以下の家事動線は必ず意識しましょう。
- 料理、配膳
- 片づけ
- 洗濯、物干し
使いやすい・動きやすい間取りになっているかは必ず確認することが重要です。また、動線に迷ったら回遊動線を作ることもおすすめです。回遊動線とは、行き止まりがなく家の中を回遊できる間取りの事をいい、遠回りを防ぐ間取りになるため動きやすくなります。動線は間取りの上で非常に重要な要素となりますので、必ず意識しましょう。
プライバシーを考えられているか
プライバシーが守られている設計になっているかを確認しましょう。人通りの多い道路に接している場合や大きな窓を設置している場合は特に注意が必要です。確かに家の中からの眺めは良いですが、同時に家の中も外の人から見られてしまいます。家の中を見られるのはあまり良い気持ちがしないですよね。快適なプライベートの空間を守る為にも、家の外からの視点にも注意して、間取りを作りましょう。
必要充分な収納スペースか
収納スペースは必要充分にとるべきでしょう。収納が少なすぎると、モノが散らかりやすくなってしまうためです。特に子供が大きくなったり、増えたりすると想定よりもモノが増え、収納が足りなくなったという失敗は少なくありません。現在の家族構成のみならず、将来的な家族構成も考慮して間取りを設計しましょう。
コンセントの配置は最適か
コンセントは最も失敗しやすい設備の一つです。たとえば、
- 実際に住んでみると使いたい位置にコンセントがない
- コンセントがありすぎて、デザイン性が悪い
というのは代表的な失敗例です。このような失敗を避けるために、現場を確認しながら、コンセントの位置を調整しましょう。コンセントは実際の工事が始まってからでも、位置を変更する事ができます。建築会社と相談しながら、最適なコンセントの位置を探してみましょう。
リフォームの可能性も考えているか
将来的なリフォームの可能性を考えておくことも重要です。住宅はいくら大切に使っても、30~40年経過すると大規模なリフォームをする必要が出てきます。また、将来的に志向が変わって、やっぱり家の間取りを変更したいと考える可能性も出てくるでしょう。しかし、最初から凝ったデザインや構造にしてしまった場合、将来的なリフォームが難しくなってしまいます。そのため、デザインはある程度シンプルにしておき、将来的にリフォームできように設計することをおすすめします。
資金面や契約での注意点
資金面や契約での注意点は以下の通りです。
- 相見積もりはとっているか
- 見積もりの費用を理解しているか
- 住宅ローンの返済計画に無理はないか
- 契約書の内容をきちんと理解しているか
詳しく解説していきます。
相見積もりは取ったか
注文住宅を建てる上で相見積もりは必ず取る必要があります。相見積もりを取る理由は以下の3点です。
- 値引き交渉ができる可能性がある
- 比較することができる
- 適正な価格帯で購入できる
ただし、中には相見積もりをできない建築会社もありますので、注意しましょう。
見積もりに含まれる費用を理解しているか
見積もりに含まれる費用は必ず理解しておきましょう。一般的に、建築会社は契約を取るために、見積もりを安くする傾向があります。そのため、本来必要な設備なのに見積書に含まれておらず、後から金額が高くなったというケースは少なくありません。必ず見積もりの中に必要な費用は含まれているか確認してから契約するようにしましょう。
住宅ローンの返済計画に無理はないか
住宅ローンの返済は無理なく計画しましょう。住宅ローンの返済計画を組むうえで重要なことは、返済比率という考え方です。返済比率とは年収に対して年間の返済額の割合のことを言います。例えば年収500万円の人が住宅ローン3,500万円(借入期間35年/毎月約9万円返済)を借りた場合の返済比率は500÷(9×12)=約21.6%となります。銀行から借入ができる住宅ローンの返済比率は約30~35%といわれています。しかし、無理なく返済できるという観点の場合、20~25%程度が理想です。特にバルコニーなどメンテナンスにお金がかかる設備を導入する方や、安定しない職業に就いている方は20%以下に抑えることをおすすめします。
契約書の内容をきちんと理解しているか
契約書の内容は内容を理解してから、署名捺印するようにしましょう。注文住宅での契約書は工事請負契約書といい、図面や間取り、金額など重要な事項がすべて記載されています。建築会社は工事請負契約書に基づいて住宅を建てるため、署名捺印の前に確認することは重要です。そんな契約書は、以下のポイントに注意しましょう。
- 値引き交渉は押印する前にしておく
- 家具・家電などのサービス品は必ず文面に残しておく
- 着工日と引き渡し日は希望通りか
- 間取りや構造は希望通りになっているか
契約書をきちんと理解しなければ思わぬトラブルになりかねません。しっかりと内容を確認してから、署名捺印しましょう。
注文住宅で注意すべき点まとめ
今回は注文住宅を建てる上で注意点を説明してきました。特に意識したい注意点は、建築会社は自分の理想の家に適した会社を選ぶ・土地はエリア・予算・災害などを考慮するという点です。また、間取りと設備は動線を意識する・資金面では相見積もりを取るという点にも意識して、建築会社と打ち合わせを重ねることをおすすめします。注文住宅を建てる前に、各事項をしっかりと確認して、理想の家づくりを実現させましょう。
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