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注文住宅の間取りはどうやって考える?
家族構成から考える
あなたの現在の家族構成からどのような住まいにするかを考えましょう。例えば、夫婦2人に子どもが2人の家族だとしたら、リビング、キッチン、バスルーム、トイレ、夫婦の寝室、子ども部屋が2つといったような3LDK辺りの間取りが注文住宅を作る上での最低限のラインになると思います。それに加えて、住宅を建てる上で余裕があるのであれば、夫婦のそれぞれの部屋や書斎を作る、2階建ての1階と2階両方にトイレを作る、ウッドデッキやサンルームなどの設備を備え付けるということがあります。また、将来的には子どもが成人して巣立っていくことも考えましょう。基本的には子どもの部屋はそこまで広く無くても良く、学生時代にはきちんと勉強できるような環境を与えてあげることが重要です。子ども部屋には、勉強机とベッド、本棚が置けるくらいのスペースがあれば良いでしょう。子ども部屋に与えるスペースは4畳半から6畳間くらいがポピュラーです。
生活上の導線から考える
あなたや家族がどのような生活スタイルを送っているかによっても、目指す間取りは異なってきます。仕事のスタイルによっては、自宅に仕事部屋が無くてはならないような人もいます。料理が好きなのでキッチンは広々とした環境にしたい、洋服が沢山あるのでクローゼットには拘りを持ちたいなどがあると思います。注意したいポイントは、一度家を建ててしまうと簡単には間取りの変更はできません。もちろんリフォームによって変更することも可能ですが、少なくとも数百万円~一千万円ほどの出費はかかると覚えておきましょう。
土地から考える
土地の形状や各規制による制限にも注意が必要です。正方形や長方形といったような形状の土地ならば家を建てる際に特別な注意や工夫を凝らすことは必要無いかもしれません。しかしながら、仮に三角形の土地に家を建てることになったらいかがでしょうか?どのように工夫して駐車場スペースを確保するかということなどを気にされることになると思います。また、建ぺい率や容積率に関する正しい理解も重要です。建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積。容積率とは、敷地面積に対する延床面積の割合です。この建ぺい率と容積率は、地域ごとの都市計画によって異なります。用途地域と言う12種類の建築条件があるのです。このように土地にどのような住宅が建てられるかは実は、この建ぺい率と容積率によって異なります。詳しくは、市区町村役場の都市計画課等で調べることが可能だということを覚えておきましょう。建築基準法について不安がある方は、専門家の知恵を積極的に借りることが望ましいです。
注文住宅で取り入れたいおすすめの間取り
対面式キッチン
リビングとつながる和室
ウォークイン玄関収納
ウォークインクローゼット
バントリー
サンルーム
間取りの失敗例と避ける方法
ここからは間取りの失敗例や、そのような事態を避ける方法についてまとめていきます。間取りは一度決めてしまうと追加工事やリフォームでもしない限りは、変更が不可能です。注文住宅を建てる際の様々な間取りのメリット・デメリットを知っておきましょう。住まいの設備によって良い点もあれば悪い点がある時もあります。一つの機能を活かすことにより、他の機能が死んでしまうこともあります。わかりやすいのが、一つの機能を活かすと自由なスペースが無くなってしまうなどです。設備を加えることによって費用が多くかかることもあるでしょう。そして、間取りの失敗を避ける上で特に重要なのは、現在にフォーカスし過ぎないことです。将来的には、子どもが独立することや自分たち夫婦が老後になったらどうなるかということには特に注意をした方が良いでしょう。子どもが巣立っていくと、子ども部屋は殆ど使われなくなりデッドスペースになる可能性がありますし、老後になると脚が弱ってしまい階段を上ることですら困難になることもあります。配偶者がもしも要介護状態になった際には、きちんと介護ができるか?可能ならば、バリアフリーを意識したような間取り作りを意識した方が良いかもしれません。
吹き抜け
吹き抜けは、天井が無く上下階がつながった空間のことを指します。吹き抜けがあることによって、・家全体に光が行き届く・天井の高さがあることで開放感をもたらすなどのメリットがあります。このメリットは確かに大きいのですが、残念ながら吹き抜けにはデメリットもあります。
- 冷暖房の効率が悪くなること
- 2階のスペースが狭くなること
- 音が2階に聞こえやすくなる
などが代表的なものです。
コンセントの位置
注文住宅で後から後悔しやすいランキング上位に入るのが、コンセントの位置です。電気配線の工事は後からすることは可能ですが、壁に穴を空ける必要があるなど様々な手間がかかります。コンセントに関する失敗で多いポイントは、
- コンセントの位置が合わなかった
- 高さが合わなかった
- コンセントの数が足りなかった
などがポピュラーなものになります。コンセントの位置や高さのセオリーは「部屋に入ってすぐ」と「部屋の奥」に設置することです。コンセントの数は、どのような家電製品を使用するかなどを考慮した上で決めましょう。
収納スペース
空間を広めるために収納スペースを設けなかったものの、収納スペースが足りなくてかえって生活がしづらくなったというケースは多いです。お子さんが成長して、思春期になるにつれて服の収納スペースがもっと欲しかったなどと言われることもあるかもしれません。このような事態を避けるためには、ベーシックな作りから必要に応じて間取りや設備を決めていくということになります。長い期間、一つの家に住んでいると物が溜まっていきます。定期的に物を入れ替えて捨てることも重要ですが、簡単には捨てられない物も中にはありますよね。収納スペースは一定レベルでは設けた方が良いと言えます。
家族それぞれの部屋を作らなかった
これは使える空間の広さや家族構成にもよりますが、もしも可能ならば、家族一人一人の独立した部屋を設けられるのが望ましいでしょう。例え、個々の部屋が狭くても思春期の子どもを抱えるとなると、プライバシーを守ってあげることが重要になります。思春期の子どもは気難しいものです。子ども部屋のポイントは、広すぎる部屋を与えないで将来的には独立を促すことです。また、リモートワークなどの需要が今後の世の中では高まると予測されますので、お父さんには書斎があると良いと言えます。
オール電化
オール電化は近代的でとても便利な住まいと言えます。しかしながら、電気が無いと基本的には動かないという点に大きなリスクがあります。一昔前に札幌の一部地域で災害による影響で長期間の停電が続いたという報道がありました。その時には、オール電化の住まいは大変困ったようです。デジタルとアナログでは一長一短があるということを知っておくと良い例です。仮にオール電化にしても、電気が使えなくなっても生活が可能な備えはする必要があるかもしれませんね。
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