注文住宅を建てる流れは?入居までの期間やスケジュール

注文住宅は間取りや設備・仕様も自分で決められるので、土地の選定~建築まで時間がかかります。そのため、事前に注文住宅を建てる流れは知っておいたが方が良いでしょう。そこでこの記事では、注文住宅を建てる流れや入居までの期間・スケジュールを解説していきます。注文住宅の建築を検討している人はぜひチェックしてください。

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注文住宅を建てるまでの期間はどのくらい?

注文住宅を建てるまでの期間は、おおよそ1~2年程度です。フェーズごとの期間は以下になります。
  • 土地探し~建築会社選び(数か月)
  • 建物のプラン確定~工事請負契約(2~3か月)
  • 建築確認申請~着工(1か月)
  • 着工~引渡し(数か月~半年以上)
特に時間がかかるのは、住宅ローン審査や建築確認です。詳細は後述しますが、住宅ローンには事前審査と本審査があります。そのうち「本審査」は1か月程度の期間がかかることが多いです。また、注文住宅を着工する前に「建築確認申請」が必要ですが、申請から許可が下りるまでに1か月程度かかります。物件によって期間はまちまちですが、目安として上記の期間を頭に入れておきましょう。

注文住宅を建てるまでの流れ

注文住宅を建てるまでの流れは以下の通りです。
  • 土地探しと建築会社選び
  • 資金計画の検討
  • 土地の地盤、敷地調査
  • 建物の間取り設計や仕様の検討
  • 建築費用の見積もり
  • 住宅ローン事前審査
  • 土地の売買契約
  • 工事請負契約の締結
  • 建築確認申請、住宅ローンの本審査
  • 着工
  • 引き渡し
上記のように11のステップがあります。以下より1つずつ解説していきます。

土地探しと建築会社選び

1つ目のステップは、土地探しと建築会社選びです。土地探しと建築会社選びについては以下を解説します。
  • 土地を選定するコツ
  • 古屋付き土地と建築条件付き土地とは?
  • 建築会社選びのポイント

土地を選定するコツ

土地を選定するコツは以下の点です。
  • 期限を決める
  • 希望の条件に優先順位を付ける
  • 不動産会社に相談する
まずは、いつまでに購入するかの期限を決めます。というのも、期限を決めて土地を探さないと、いつまでも決まらないケースが多いからです。また、自分が希望する土地の条件に「優先順位」を付けることも重要になります。なぜなら、第1優先は住環境で、第2優先は南向きで…と優先順位を付けておけば土地を選定しやすいからです。さらに、不動産会社にも相談しておきましょう。その理由は、土地はマンションよりも絶対数が少ないからです。つまり、ネットを利用して自力で土地を探しても限界があるので、不動産会社の力を借りた方が良いのです。

古屋付き土地と建築条件付き土地とは?

次に、特殊な土地である古屋付き土地と建築条件付き土地について解説します。古屋付き土地とは、築古の建物(古屋)が付いている土地です。一方、建築条件付き土地とは建築会社が決まっている土地です。以下より、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
<古屋付き土地のメリット・デメリット>
古屋付き土地のメリットは、相場よりも土地の価格が安くなる点です。安くなる理由は、築古の建物が付いているため、解体が必要になるケースが多いからです。一方、デメリットは解体費用がかかる可能性がある点と、地中に予期せぬもの(浄化槽など)が埋まっている可能性がある点です。
<建築条件付き土地のメリット・デメリット>
建築条件付き土地についてはデメリットから解説します。デメリットは、あらかじめ建築会社が決まっているため、間取りや設備が自分で決められない箇所がある点です。とはいえ、完全に間取りと設備が決められている建売住宅よりは、自由度が高い点はメリットといえます。また、フルオーダーできる注文住宅よりも安価な点もメリットです。もし、自分が欲しいエリアの土地が古屋付き土地、もしくは建築条件付き土地であれば、上記のメリット・デメリットを加味した上で購入を判断しましょう。

建築会社選びのポイント

次に、建築会社選びのポイントを解説します。注文住宅を建築するときは、土地を探しつつ建築会社を探しておきましょう。建築会社を選ぶポイントは、まず建築会社ごとに以下の特徴がある点を知っておくことです。
  • ハウスメーカー:大手の安心感と品質の安定性
  • 工務店:地域密着型。細かいオーダーにも応えてくれやすい
  • 設計事務所:細かなデザインなど施主の要望を最大限反映する
また、各社に資料請求して特徴を理解しておくこともポイントです。建築会社も土地探しと同じくらい重要なので、慎重に選ぶことをおすすめします。

資金計画の検討

2つ目のステップは、資金計画を検討するという点です。まずは、現在支払っている家賃(住宅ローン)をベースに、住宅費用に月々いくらかけられるか?をざっくり計算しましょう。そして、ローン返済ツールを利用して、月々返済額から借入金額を逆算します。たとえば、金利0.7%で借入期間35年であれば、借入額5,000万円で月々返済額は約13.4万円になります。つまり、月々かけられる住居費の予算が13~14万円で、かつ自己資金が500万円あれば、5,000万円~5,500万円程度が予算になるということです。ただし、金利は金融機関によって異なりますし、ローン借入時は諸費用もかかるため、あくまで「参考予算」になります。とはいえ、ざっくりとでも良いので予算を立てておくと、土地も絞りやすくなるのでおすすめです。

土地の地盤、敷地調査

3つ目のステップは、土地の地盤調査および敷地調査です。地盤調査とは地盤の性質を確認することです。地盤調査の結果によっては、地盤改良工事などが必要なのでコストが上がります。敷地調査とは、その土地にどのくらいの家が建築できるか?インフラ設備(電気やガスなど)に問題がないか?などを確認する調査のことです。また、地盤・敷地調査は建築会社が行います。

建物の間取り設計や仕様の検討資金計画の検討

4つ目のステップは、建物の間取りや設備・仕様を検討することです。注文住宅は、基本的に間取や設備・仕様を自由に決められます。ただし、建築基準法の問題で実現できない間取りがあったり、コスト的に導入できない設備があったりします。そのため、建築会社と何度も話し合いを重ね、自分の希望と実際のプランをすり合わせていくという流れです。

建築費用の見積もり

5つ目のステップは建築費用の見積もりになります。前項のように、何度も建築会社と打ち合わせを重ね、見積もりを精査していきます。そのため、一度見積りを提出してもらって終わり…ではなく、色々なパターンの見積もりを出してもらい、最終的に予算と希望を照らし合わせて決定するという流れが一般的です。

住宅ローン事前審査

6つ目のステップは、住宅ローンの事前審査です。住宅ローンについては以下を知っておきましょう。

  • つなぎ融資とは?
  • 住宅ローンの審査方法

つなぎ融資とは?

注文住宅を購入するときのローンは、マンションなどの集合住宅を購入するときのローンとは異なります。というのも、一般的に注文住宅は「土地を購入してから建物を建築する」という流れになるため、土地は住宅ローンではなく「つなぎ融資」を利用する必要があるのです。詳しくは後述しますが、建物工事金額の一部もつなぎ融資で支払うケースがあります。

<つなぎ融資を利用する理由>

住宅ローンは完成済みの不動産が対象の融資なので、土地だけを購入するときに利用できません。そのため、土地購入~建物完成までの期間は、「つなぎ融資」を受けて土地を購入するというわけです。そして、建物が完成したら「つなぎ融資分(土地の購入分)」も含めた住宅ローンを組んで、その住宅ローンでつなぎ融資を完済するという流れになります。結局は住宅ローンで完済するとはいえ、建物完成までの数か月はつなぎ融資を返済しなければいけません。つなぎ融資は住宅ローンよりも金利が高く、諸費用もかかるため、その点は認識しておきましょう。

<金融機関を選ぶときの注意点>

また、つなぎ融資を利用できるかどうかは金融機関によって異なります。仮に、つなぎ融資を利用できないと、つなぎ融資と住宅ローンを別の金融機関で組むことになるので、手続きが面倒になります。そのため、つなぎ融資を利用する場合は、住宅ローンとつなぎ融資の両方を利用できる金融機関を選びましょう。その上で、金利面や諸費用面を必ずチェックし、最終的にローンを組む金融機関を選定するという流れです。

住宅ローンの審査方法

つなぎ融資や住宅ローンの審査をするときは、基本的にハウスメーカーなどを経由して審査手続きをします。住宅ローンの審査は、借入者の自己資金や年収、勤務先などを加味して総合的に審査されるという流れです。また、金利プランも変動・固定など種類があるため、自分のニーズにあったローンを選びましょう。いずれにしろ、建築会社に相談して諸費用を含めたローンシミュレーションした後に、住宅ローンの事前審査をするという流れになります。

土地の売買契約

7つ目のステップは、土地の売買契約を結ぶことです。土地の売買契約時は以下の点を知っておきましょう。

  • 手付金がかかる
  • 諸費用がかかる
  • 重要事項説明を受ける

まず、土地の売買契約前に「購入価格の5%~10%程度」の手付金が必要です。手付金額は物件によって異なるので、仲介を担当する不動産会社に相談して決定します。また、土地を購入するときは「登記関係費用」「ローンの諸費用」「仲介手数料」などの諸費用がかかります。この諸費用も不動産会社に提示してもらえるのでヒアリングしておきましょう。さらに、土地の購入時は不動産会社の担当者(宅建士)から重要事項説明を受けて購入するという流れです。

工事請負契約の締結

8つ目のステップは、工事の請負契約を締結することです。間取りや設備・仕様を決めて土地の売買契約を結んだ後は、いよいよ建築会社と工事請負契約の締結をします。工事請負契約の時点でプランや設備・仕様は決まっているため、新たな確認事項はほぼありません。ただ、工事請負契約時には以下の書類に目を通しておく必要がある点は覚えておきましょう。

  • 工事請負契約書
  • 工事請負契約締結書
  • 見積書
  • 設計図書

なお、建物に関する費用は着工時に10%~30%、上棟時に30%前後、竣工時に残代金を支払うという流れが一般的です。竣工前の費用については住宅ローンを組めないので、上述した「つなぎ融資」で支払うことができます。

建築確認申請、住宅ローンの本審査

9つ目のステップは、建築確認申請と住宅ローンの本審査です。建築確認申請とは、建築する注文住宅が法律に基づいているか確かめるため、行政や民間業者などに審査(建築確認)を申請することです。これら一連の手続きは建築会社が行います。住宅ローンの本審査とは、上述した「事前審査」を本格的に審査するフェーズです。ただ、仮審査から状況が変わっていなければ、そのまま承認されると思って良いでしょう。

着工

10番目のステップは着工です。建築確認申請をして問題なければ、工事が開始されます。言い換えると、建築確認申請に問題があれば着工できないということです。注文住宅の場合は、着工~竣工までの期間で内部を見ることができます。そのため、着工したら定期的に足を運び、建物の内部を見ておくと良いでしょう。

引き渡し

11番目のステップは建物の引渡しです。建物が完成したら、施工会社の担当者などと一緒に建物をチェックする「完成立会い」を行います。たとえば、傷や汚れがあればクリーニングしてもらえますし、不具合があれば補修してもらうことができます。その後、建築会社が行政に完了検査を申請し、問題なければ無事に建物の引渡しを受けるという流れです。引渡しを受ける際は、定期点検はいつか?無料で補修してもらえる期間はいつまでか?など、アフターメンテナンスの期間を確認しておいた方がよいでしょう。

ここまでで、注文住宅を建てるための流れが分かったと思います。

注文住宅を建てるのに最初にやるべきこと

さいごに補足として、注文住宅を建てるとき最初にやるべき以下について解説します。

  • 予算やエリアを考える
  • 展示場や竣工物件をたくさん見学する
  • 専門家への相談をしてみる

やはり、予算や購入エリアを考えることは重要です。そもそも予算とエリアをきちんと考えないと、全く的外れな物件を検討することもあるため、物件を探す時間が無駄になるかもしれません。また、展示場や竣工物件をたくさん見学してイメージを膨らませておくことも重要です。というのも、注文住宅のデメリットには「完成するまで室内を確認できない」という点があります。言い換えると、「完成後の室内」と「イメージ」にギャップが生まれる可能性があるということです。そのギャップをなくすためには、事前の情報収集が重要になります。このように、注文住宅を建てるときは最初に上記2点を行うようにしましょう。注文住宅の流れは上述した11のステップに分けられます。実際は、不動産会社の担当者や建築会社が案内してくれますが、事前に頭に入れておいた方がスムーズに話が進むでしょう。また、分からないことはそのまま放置せずに可能な限り自分が理解できるように調べましょう。とはいえ、専門知識のない個人レベルでは限界もあると思います。そのような時は、対面で注文住宅の専門家が相談に乗ってくれるサービスがありますので、積極的に利用すると良いです。多くのサービスが無料で相談可能ですので、利用を検討してみると良いです。

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