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6LDKの家とはどんな間取りでどんな人向け?
6LDKの家と聞くと大家族で住む家というイメージがありますが、大家族だけにしかニーズがないかというと、決してそうではありません。たとえば夫婦2人と子ども1人の三人家族であっても、寝室以外に家事室や趣味部屋、事務所として利用するなどといった活用もできます。部屋数に余裕があるため、家の使い方の自由度が高くなります。では、6LDKとはどんな間取りで、どんな人に向いているのでしょうか?詳しく解説します。
6LDKとはどんな間取り?
6LDKとは、リビング(L)・ダイニング(D)・キッチン(K)のほかに、6つの部屋を備えた住宅タイプのことをいいます。2階建て以外に、平屋や3階建てでも間取りを考えることができます。
6LDKの注文住宅はどんな人に向いている?
6LDK の注文住宅は、以下のような人に向いています。
- 家族の多い人
- 現在、または将来親との同居を考えている人(二世帯住宅として利用)
- ペットを飼っている人
- 自宅で仕事をしている人、自宅を事務所にする人
- 趣味の部屋が欲しい人
家族1人につき1部屋を確保したいと考えるのであれば、家族が多い人ほど多くの部屋が必要になります。たとえば家族構成が夫婦2人に子どもが4人の場合、1人一部屋を確保するのであれば6LDKの家が必要ということです。大家族でなくても、親との同居を見据えている人には、二世帯住宅としても使える6LDKの注文住宅が向いています。またテレワークで仕事部屋が必要な人…自宅に事務所や習い事の教室を開きたい人…来客用のスペースが必要な人…シアタールームやオーディオルームを作ってプライベートな時間を充実させたい人にも6LDKの注文住宅はオススメです。
間取りのポイントや注意点をパターンごとに解説
注文住宅を建築するときに気になるのが間取りでしょう。間取りを考える時間は楽しい反面、頭を悩ませる時間でもあります。6LDKの注文住宅を建てる際、間取りをどのように考えればいいのでしょうか。以下3パターンで解説します。
- 平屋で6LDKの注文住宅の場合
- 2階建てで6LDKの注文住宅の場合
- 3階建てで6LDKの注文住宅の場合
平屋で6LDKの注文住宅の場合
平屋とは、1階建ての家のことです。これまでは2階建て以上の家が主流でしたが、最近は平屋の人気も高まってきました。人気の理由は階段がない点です。上下の移動が無いため、年齢を重ねても体に無理が少なく、長く住める家として注目を集めています。6LDKの平屋となると、建坪も40~50坪程度の大きな住宅になります。そのため、ある程度自由に間取りを設計できるでしょう。6LDKの平屋の間取りを考えるときの注意点は以下の通りです。
防犯対策をしっかり
平屋はすべての部屋が1階にあるため、外部から侵入されやすいというリスクがあります。センサ―ライトを設置する…防犯砂利を敷き詰める…窓ガラスを防犯ガラスにするなどの防犯対策をしっかりとりましょう。また外から生活感が見えないようにするためにも、敷地をぐるりと囲むように外壁を設置するなどの工夫も必要です。
中庭を設置
日当たりが良いかどうかは住みやすさを左右する重要な要素です。日当たりを確保するためにはリビングを南東向きに、水回りは北西向きに配置するのが基本です。しかし、敷地の広さや周りに建っている建物の高さなどによっては、日当たりを確保するのが難しいこともあるでしょう。この日当たりの課題を解消するのが中庭です。部屋をコの字型に配置し、中央に中庭を据えれば、どの部屋にも光が差し込みます。また中庭に面して大きな窓を取り付け、対角に小さな窓を取り付ければ、風通しが確保できると共に防犯対策にもなります。
2階建てで6LDKの注文住宅の場合
次に2階建て6LDKの間取りの注意点を考えましょう。2階建てと平屋との大きな違いは階段があることです。階段の位置は日常生活の動線に大きく影響します。そのため、2階建て6LDKの注文住宅の間取りを検討する際は、階段の配置場所をしっかりと考えましょう。ここではリビング内に階段を設置する場合と、玄関近くに設置する場合のメリット・デメリットを解説します。
リビング内階段はコミュニケーションがとりやすい
今主流となっているのはリビング内階段です。リビング内に階段を設置するため、自分の部屋に行くためには必ずリビングを通ることになります。外出時や帰宅時にリビングを通るので、家族間のコミュニケーションがとりやすい配置です。一方、階段が吹き抜けになっているので、冷暖房が効きにくい…調理の匂いが2階へあがってしまう…来客時に顔を合わせる必要がある…などのデメリットがあります。
玄関近くや廊下の階段はプライベートを優先
これまで多く採用されていたのが、玄関ホールや廊下に2階への階段がある配置です。リビングを通らずに2階へ直行できるため、家族のプライベートを優先できます。階段がリビングから離れているため、リビングの音や調理のにおいが2階にもれることはありませんし、冷暖房効率にも干渉しません。一方で、家族間のコミュニケーションの機会が減ってしまう点はデメリットといえるでしょう。
3階建てで6LDKの注文住宅の場合
限られた土地(狭小地)でも、3階建てにすれば6LDKにできます。3階建てのメリットは、スペースを有効活用ができることや台風や豪雨による水害対策、店舗と住居が組み合わせやすいことなどがあります。一方で次の2つの点がデメリットです。
- 家事動線・生活動線が分断される
- 費用がかさむ
詳しく解説します。
家事動線・生活動線が分断される
3階建て6LDK住宅で懸念されるのが、家事動線や生活動線が分断されることです。3階建て住宅は、各フロアに生活スペースが分かれていることが少なくありません。たとえば1階に浴室、2階にキッチンとリビング、3階に寝室など、階ごとに部屋や設備を分けているような配置です。これは、生活空間をしっかり分けられるという3階建て住宅の良さでもありますが、行ったり来たりしなければならないことがデメリットでもあります。洗濯機をまわす、食器を洗う、洗濯物を干す、掃除機をかける、この一連の動きをするだけで何度も階段を上り下りしなければなりません。
費用がかさむ
3階建て住宅は、平屋や2階建てと比べて費用がかさみます。理由は、重量対策のために地盤強化工事が必要となったり、各階にトイレを設置したり、ホームエレベーターの設置を検討したりする必要があるからです。建てた後のメンテナンス費用も、平屋や二階建てと比べて高くなります。その理由は、外壁の塗り替えや補修などをする場合、2階建てと3階建ての住まいでは、1フロア分材料費が違ってくることなどが挙げられます。
6LDKの注文住宅の建築実例を紹介
6LDKの注文住宅の建築実例を二つ紹介します。二世帯同居、三世帯同居、ペットのいる暮らしを検討中の人は特に参考にしてください。
6LDK3階建て三世帯+猫とのくらし
27坪の敷地で3世帯5人が住む6LDKの注文住宅です。それぞれが自分の部屋を確保できているほか、車2台を駐車できるビルトインガレージもあります。猫と暮らすためキッチンに引き戸を付けるなど、快適に過ごす工夫がされた住宅です。
大家族も満足の6LDK
「5部屋+LDK+1階LDK+8畳+作業スペース+屋根裏収納」を確保した、6LDKの住宅です。5LDKと1 LDKの完全二世帯住宅で、玄関ドアは2つあります。ポーチは共用、中ではホールが扉一枚で繋がっています。駐車スペースも3台あり、大家族も満足できる住宅です。
6LDKの注文住宅はいくらかかる?費用を解説
それでは、6LDKの注文住宅を建てるために、費用はいくら必要なのか試算してみましょう。
【前提】
- 広さ40坪
- 一般的な木造住宅
- 大手ハウスメーカー利用
平屋の場合
平屋の平均的な坪単価は40万円程度ですので、価格はおよそ1600万円必要となります。ただし前提条件が変われば価格も変わります。大手ハウスメーカーでも、ローコスト住宅を得意とするメーカーを利用すれば坪単価は30万円程度まで抑えることができるでしょう。反対に高価格帯のメーカーを利用すれば坪単価は70万円以上になることもあります。また、構造や材質にこだわったり、キッチンや浴室、トイレといった設備のグレードをあげたりすれば坪単価90万円以上になることもあります。工務店を利用すれば、建築費はハウスメーカーのおよそ7割ですむ場合が多いようです。
2階建て住宅の場合
2階建て住宅は、平屋に比べて坪単価は割安ですが、総費用が平屋より高くなるケースが少なくありません。その理由は、2階建てにすると平屋よりも設備が増える可能性が高いからです。たとえば2階にもトイレや洗面台などの水回りを設置するとしたら、その分の設備費と施工費がかかります。まったく同じ条件で比較することはできませんが、平屋と2階建て住宅の総費用を比べた場合、平屋の方が割高になると思ってよいでしょう。
6LDKの注文住宅のメリット・デメリット
ここまで、6LDK注文住宅を建てる際に考えるべき間取りのポイント、実際の建築事例、費用について解説してきました。ここからは、6LDKの注文住宅のメリット・デメリットについて解説します。
6LDK注文住宅のメリット
6LDK注文住宅のメリットは、大きくふたつあります。部分共有型の二世帯住宅にできること、部屋数に余裕があることです。それぞれ詳しく解説します。
部分共有型の二世帯住宅も可能
部屋数が多い6LDKは、親世代と子世代で住まいの一部分を共有する「部分共有型」の二世帯住宅にすることができます。玄関や浴室といった住まいの一部を共有し、主な生活空間を分けるスタイルの二世帯住宅です。家事をする際には空間を共有してコミュニケーションをとることでき、それ以外の時間はお互いのプライベートを優先できます。おおよそ二軒分の建築費用が掛かる完全分離型の二世帯住宅よりも、建築費用が抑えられることも魅力の一つです。
部屋数に余裕がある
家族の人数にもよりますが、部屋数に余裕があるためそれぞれが個室をもつことができます。また仕事部屋、趣味部屋などを設置すれば、仕事やプライベートも充実するでしょう。部屋を事務所やおけいこの教室にすることもできます。
6LDKの注文住宅のデメリット
反対に6LDK注文住宅のデメリットは大きく3つあります。
- 居住スペースを有効活用しきれない
- 家事が面倒
- 換気や戸締りに手間がかかる
それぞれ内容を見ていきましょう
居住スペースを有効活用しきれない
6LDKの注文住宅は、部屋数が多く大人数に対応できるというメリットがある一方、子どもが巣立ったあとは部屋が余るという点がデメリットにもなります。部屋が多いほど色々な物をためがちにもなるため、空いている部屋に物があふれ、物置きにしてしまう人も少なくありません。
家事が面倒なことも
家が広ければ広いほど、また部屋数が多ければ多いほど、その分掃除が大変になります。家族が多い6LDKの注文住宅ではトイレや洗面を2か所以上設置することも多いため、掃除箇所が増えて面倒に感じる人も多いでしょう。
換気や戸締りの確認に手間がかかる
部屋が多いほど窓が多くなるため、家の空気を入れ替えたいときや出かけるときの戸締りの際などに手間がかかります。小さい手間のように思いますが、毎日の作業となると大変です。
まとめ
6LDKの注文住宅は間取りの自由度が高いため、さまざまな人のニーズに応えることができます。大家族、趣味やプライベートを充実させたい人、家で事務所や教室などを開きたい人、二世帯住宅を検討中の人などにオススメです。しかし間取りをしっかりと考えておかないと、居住スペースを有効活用しきれなかったり、家事を面倒に感じたりと、不満に感じてしまうかもしれません。建てたあとに後悔しないためにも、この記事で紹介した間取りの注意点、実際の建築事例などを踏まえて、注文住宅カタログの一括資料請求をしましょう。
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