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60坪の注文住宅の広さと間取り
60坪の家と一言でいっても、土地と建物のどちらを指すのかでまったく意味合いが変わってきます。建物と土地にわけて解説しますが、まずは60坪という広さをしっかりとイメージできるようにしましょう。この章で解説するのは以下の3点です。
- 60坪はどのくらいの広さ?
- 床面積60坪の家は平均より広い
- 土地面積60坪の場合、建築制限によって変わる
詳しく解説します。
60坪はどのくらいの広さ?
坪数だとピンとこない人も多いと思うので、まずは平方メートルと畳数に換算してみましょう。1坪は約3.3m2、畳数にすると約2畳なので、60坪は「約200m2・120畳」になります。200m2というと、シングルテニスコートとほぼ同じサイズです。かなり広いですよね。物理的なイメージがわかったところで、今度は全国で建てられた注文住宅の平均面積と比較してみましょう。2019年の「フラット35利用者調査」によると、土地なし注文住宅の平均面積は「125.8m2」(約38坪)です。60坪は平均よりも20坪以上も広いですから、そのスペースをどのように活用していくか上手に計画しなくてはなりません。
床面積60坪の家は平均より広い
上述の通り、床面積60坪の家は平均より20坪以上広いので、さまざまなプランが可能です。どのような間取りが可能か、以下に「部分共有型」タイプ二世帯住宅の例を挙げてみます。
〈1階〉
- 玄関:2坪(6.6㎡、4畳)
- 廊下:1.5坪(4.95㎡、3畳)
- ホール:1.5坪(4.95㎡、3畳)
- 階段:1.5坪(4.95㎡、3畳)
- LDK:12坪(39.6㎡、24畳)
- 親夫婦の寝室5坪(16.5㎡、10畳)
- 和室:4坪(13.2㎡、8畳)
- トイレ:1.5坪(4.95㎡、3畳)
- 風呂:1坪(3.3㎡、2畳)
- 洗面所:1坪(3.3㎡、2畳)
- 収納:2坪(6.6㎡、4畳)
- ウォークインクローゼット:2坪(6.6㎡、4畳)
〈2階〉
- ホール:1.5坪(4.95㎡、3畳)
- 子ども夫婦寝室:4坪(13.2㎡、8畳)
- 孫の部屋:3坪(9.9㎡、6畳)×4
- トイレ:0.5坪(1.65㎡、1畳)
- 洗面所:1坪(3.3㎡、2畳)
- 風呂:1坪(3.3㎡、2畳)
- 収納:2坪(6.6㎡、4畳)
- ウォークインクローゼット:3坪(9.9㎡、6畳)
合計:60坪(約200㎡、120畳)※1坪=約2畳=3.3㎡60坪といえば、いうなれば一般的な家2軒分の広さですので、各部屋も相当広く設計できます。ただし、そこまでの広さは必要ないのであれば、上記例のような二世帯住宅がもっとも現実的なプランだと思われます。上記例では、玄関とリビング以外はまったく独立しているので、同居のストレスもかなり軽減されるでしょう。
土地面積60坪の場合、建築制限によって変わる
今度は土地面積60坪の場合、どのくらいの建物が建てられるのかを解説します。すべての土地には「建ぺい率」と「容積率」といった建築制限が定められているので、60坪全面に建物を建てるのは認められていません。
建ぺい率とは
建ぺい率とは、「敷地面積における建築面積の割合」のことです。建築面積は建物を真上からみた面積のことで、一般的には1階の面積だと考えてください。建ぺい率は「用途地域」(無秩序な建築を規制するために、建物の種類ごとに制限を定めた区域のこと)ごとに、30〜80%の範囲で定められています。たとえば、60坪の土地で建ぺい率が50%だとしたら、許可される建築面積は30坪です。しかし、建物の床面積は、建ぺい率だけでなく容積率も関係してきます。
容積率とは
容積率は、「敷地面積における延床面積(各階床面積の合計)の割合」を規制します。つまり、建ぺい率で横の面積を規制し、容積率で高さを規制しているわけです。というわけで、建物の最終的な床面積は、建ぺい率と容積率の両方をクリアーする必要があります。たとえば、「建ぺい率70%・容積率100%」と定められている60坪の土地に、注文住宅を建てるとしましょう。まず建ぺい率から計算すると、建築面積は42坪となりますね。さらに容積率は100%ですから、60坪の延床面積までは建築が可能です。1階の上限面積は42坪ですので、その場合おのずと2階は18坪が上限になります。これはあくまでも1例であり、1階30坪・2階30坪でもまったく問題ありません。ちなみに、容積率は用途地域ごとにまったく異なり、50〜1,300%の範囲で規制されています。戸建て住宅の基本は100%ですが、100%だと3階建てはかなり厳しいでしょう。もし3階建てを希望しているならば、最低でも150%以上の地域を選んでください。
60坪の建坪でどんな家が建つ?
【60坪の土地】注文住宅例その1:広い展望を楽しむ家
最初に紹介するのは、開放感あふれる屋上菜園を採用した白亜の家です。床面積は40坪と平均的な広さですが、BBQ・天体観測・プール遊びと屋上菜園が大活躍していて、数字以上の開放感があります。LDK脇に琉球畳の小上がりスペースがあり、雨の日でも子どもが遊べるようになっています。個室よりも共有スペースを充実させた、まさに家族のための家でした。
【60坪の建物】注文住宅例その2:家族が集まる開放的大空間の二世帯住宅
こちらは延床面積60坪の、広大な部分共用型二世帯住宅です。まず目を引くのが、玄関を上がってすぐの10畳を超える客間(和室)でしょう。来客が泊まっても大丈夫なように、多数の布団類を収納できる巨大な収納庫が隣に設置されており、非常に便利です。また空間に統一感をもたせるように、収納はすべて大工による造作となっています。市販の家具類がまったくないので、家全体に統一感があり、二世帯住宅でありながら非常にスタイリッシュです。今回ご紹介したように、60坪の土地でも延床面積は40坪以上確保できます。さらに延床面積が60坪もあれば、基本的にどんなプランにも対応が可能です。逆に、選択肢が多すぎてプランがまとまらないケースも考えられますので、まずは家族の希望をしっかりとまとめることが重要になるでしょう。
60坪の注文住宅はどんな人に向いている?
60坪の注文住宅はどんな人に向いているかというと、大きく以下のケースが考えられます。
- 大人数の家族(6人以上)
- 二世帯住宅を計画している人
- 予算が豊富な人
ただし、これはあくまでも建物が60坪の場合です。土地が60坪だと、建物自体はおそらく40坪前後になるので、人数は5人までになります。したがって、子どもが2人以上いる家庭では、両親との二世帯住宅は実質ムリだと考えてください。一応、国土交通省「誘導居住面積水準※」で、60坪(200m2)ある建物の適切な世帯人数を確認しておきましょう。都市部ではない一般的な立地の場合、25m2×7人+25m2=200m2なので、7人までなら十分に生活できることが確認できました。間取りも6〜7LDKは、余裕で確保できそうです。※「誘導居導居住面積水準」
60坪の注文住宅の建築費用の目安
坪単価の基準は、上述のフラット35利用者調査から導くのがもっとも簡単です。同調査によれば、坪単価の平均額は約91万円になります。91万円で計算すれば、60坪の建築費用は5,460万円です。ただし、坪単価91万円というのは相当高値であり、通常は80万円以内に収めているケースが多いはずです。さらに予算を重視したいのであれば、坪50万円以内で建築できるローコストメーカーに依頼する方法も考えられます。それなら60坪でも3,000万円で済み、坪単価91万円との差は約2,500万円以上にもなります。また、ハウスメーカーが宣伝している本体価格(建築費用)には、通常「付帯工事費(外構工事など)」と「諸費用(登記費用など)」は含まれていません。ところが、付帯工事費と諸費用で、支払い総額の約30%にもなります。さらに、諸費用は住宅ローンに含まれていないので、自己資金で用意する必要があるのです。どうしても自己資金が用意できない場合は、諸費用ローンを別途借り入れする方法もあるので、契約前にハウスメーカーと相談することをオススメします。
60坪の土地を充分に活用する間取り
最後に、60坪の土地を充分に活用する間取りについて解説をしていきます。紹介する内容は以下の5点です。
- 駐車場を広くとる
- 中庭の設置など、庭を広くとる
- 平屋にする
- 完全分離型二世帯住宅
- 大開口型にする
詳しく解説します。
駐車場を広くとる
都心部以外のエリアでは、ひとり1台ずつ車をもつのが当たり前になってきました。地方では東京のように電車が発達していませんので、基本的にどこへいくにも車です。そのため、自宅の駐車場にも来客用として1台分確保したいと考える人が少なくありません。駐車スペースとして、車1台あたり2.5m×6mほどは必要なので、3台分なら45m2(約14坪)あれば駐車場はつくれることになります。ただし、カーポートやガレージにすると、建ぺい率に含まれてしまう可能性もゼロではありません。外壁がなければほとんどの場合、建ぺい率から除外されますが、自治体により条件は異なります。あとからトラブルにならないよう、事前にきちんと確認しておきましょう。
中庭の設置など、庭を広くとる
土地に余裕がある場合、中庭を設けるのも非常に良いものです。採光を良くしようとして窓を大きく、もしくは数を増やすと、どうしても外部からの視線が気になります。とくに周辺に住宅が多いエリアでは、プライバシーを確保するのがかなり大変です。その点中庭なら、ほとんどプライバシーに影響しない上に、周辺の部屋すべてに十分な陽の光を届けてくれます。また、中庭ではなく、通常の庭を広く取るのもオススメです。野菜をつくったり、BBQをしたりと、自然と触れ合う生活を満喫できます。
平屋にする
60坪の土地があり、建築面積が40坪前後確保できるなら、思い切って「平屋」も良いものです。もちろん、家族が6〜7人になると平屋では厳しいです。しかし「夫婦+子どもひとり」、あるいは高齢者夫婦のような家族構成ならば、2階建てにしなくても十分快適な空間が確保できるでしょう。また、ケガや高齢により歩行がむずかしいケースでも、平屋なら移動の負担が少なくて済みます。将来的にバリアフリー仕様へリフォームすることも可能ですし、余分なスペースは必要ないという人は、大いに検討の余地があるのではないでしょうか。
完全分離型二世帯住宅
これからますます高齢化が進行しますので、親と同居を計画している人もたくさんいらっしゃると思います。であれば、ぜひ二世帯住宅を検討してみてください。二世帯住宅は大きく3種類に分類されます。
- 完全同居型
- 部分共有型
- 完全分離型
どんなに仲が良くても、同居したばかりに関係がおかしくなるケースは後を絶ちません。なので、できれば「部分共有型」か「完全分離型」の方をオススメします。子どもの人数にもよりますが、延床面積が60坪前後あれば、完全分離型も十分に可能です。玄関・キッチン・お風呂と、とにかくすべてが別ですので、ちょっとしたことで揉めることもほぼないでしょう。それでいて、なにかトラブルがあった時はすぐに駆けつけられるのが嬉しいところです。
大開口型にする
敷地が広い場合は、リビングの窓を大開口型にするのもオススメです。大きな窓からは採光も期待でき、外の景色を堪能できる楽しみもあります。庭を広めにつくり、窓の外にウッドデッキをつくれば、まるで庭がリビングの一部かのように、開放的な気分になることはうけあいです。ただし、「暖房効率が落ちる」「プライバシーを確保しづらい」「掃除が大変」というデメリットもあります。さらに、開口が大きくなる分、耐震強度を確保するための補強が必要です。当然コストが高くなりますので、事前にきちんと打ち合わせをしておいてください。いずれにせよ大開口型にしたい場合は、室内だけでなく、周辺環境との兼ね合いもしっかりと調査してからにしましょう。
60坪の注文住宅は間取りの自由度が高い
60坪の注文住宅は平均よりもかなり広いので、さまざまな選択肢があります。また建物ではなく土地が60坪の場合でも、十分な延床面積の確保が可能です。当記事でご紹介したように、40〜50坪ではできないような活用方法で、より快適な住空間をつくっていただければと思います。ここまでくれば、あとはカタログの実例を見ながら、実際に60坪の注文住宅に対してイメージを深めていくだけです。
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