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50坪の注文住宅の広さ
冒頭でもお話した通り、50坪の広さをイメージするのはなかなか難しいものです。この章では、50坪をイメージできるように以下の3点を解説します。
- 50坪はどのくらいの広さ?
- 床面積50坪の家は平均より広い
- 土地面積50坪の場合、建築制限によって変わる
50坪はどのくらいの広さ?
まずはわかりやすく、坪数を日常でもよく使う「平方メートル(m2)」と「畳数」に換算してみましょう。1坪は約3.3m2、1坪が約2畳ですので、50坪は「165m2・100畳」になります。100畳といえば、6人制バレーボールのコートとほぼ同じ面積です。もちろん、平屋よりも2階建てが多いので、実際には1・2階に分割され、建物1階の面積はバレーコートのおよそ半分くらいになるとイメージしてください。
床面積50坪の家は平均より広い
今度は注文住宅の平均面積と50坪の家を比較してみましょう。「フラット35利用者調査」によると、土地なし注文住宅の平均面積は「125.8m2」(約38坪)です。つまり、床面積50坪の家は、注文住宅の全国平均より約12坪(39.6m2)ほど広いことになります。平均よりも広いということで、なんだかゆとりはありそうですが、それにしてもまだイマイチ広さのイメージが湧きにくいですね。そこで国土交通省の「誘導居住面積水準※」にもとづいて、50坪に適切な世帯人数を計算してみると、25m2×5人+25m2=150m2 という結果になりました。つまり5人家族なら余裕で、子どもが小さいなら「夫婦ふたり+子ども4人」でも、十分生活ができるわけです。そう考えると、50坪は注文住宅としてかなりゆとりのある広さといえるでしょう。※国土交通省「誘導居住面積水準」
土地面積50坪の場合、建築制限によって変わる
上述の通り、50坪は一般的な住宅としてはかなりゆとりがあります。しかし、すべての土地には、「建ぺい率や容積率」といった建築制限が定められているので、敷地いっぱいに建物を建てられるわけではありません。
「建ぺい率」土地の面積に対してどのくらいの建物がたてられるか
「建ぺい率」は、「土地面積に対して建てられる建築面積の割合」を示した基準です。建築面積とは、ようするに「真上から見た面積」のことなので、通常は1階の面積と考えておけば良いでしょう。種類の異なる建物が無秩序に混在しないように、都市計画法で「用途地域」が定められており、それぞれの地域ごとにおおよその建ぺい率が決まっています。たとえば、東京都中野区の「第1種低層住居専用地域(高さ12mを超える建物を規制した地域)」では、建ぺい率は40〜60%です。もし購入した土地が50坪で建ぺい率が60%の場合、建築面積上限は、30坪になります。これが40%なら、当然24坪しか建てられません。土地を選ぶ際には、単純な土地価格だけでなく、こうした建ぺい率もきちんと比較しましょう。
「容積率」土地面積に対して建てられる延床面積の割合
建物の床面積は、上述の「建ぺい率」のほかに、「容積率」もクリアーする必要があります。容積率というのは、「土地面積に対する延床面積の割合」です。つまり、1階だけでなく、2階以上の床面積もすべて合計した総面積(延床面積)に対して容積率の規制がかかることになります。もし規制がなにもないとしたら、横に広げられないなら縦に伸ばそうと考える人は多いはずです。しかし、2階建ての住宅地に突然5階建ての住宅ができれば、日照問題などトラブルが多発するでしょう。だから、横の面積だけでなく、容積率で縦の面積も規制しているのです。たとえば、「建ぺい率60%・容積率100%」の土地(50坪)に、注文住宅を建てるとしましょう。この場合、まず建築面積は上限が30坪になります。同時に容積率もクリアーしなければならないので、2階の床面積は20坪が上限です。これはあくまでも一例なので、もちろん1・2階とも25坪にしても構いません。とにかく、土地ごとに「建ぺい率と容積率」の規制を必ず受けることは、しっかりと頭に入れておいてください。
50坪の土地でどんな家が建つ?
ひと言で50坪といっても、土地か建物かで意味合いが大きく異なります。この章では50坪の土地にどんな家が建つのかを、よく取り入れられる間取りや実例も交えて見ていきましょう。
土地面積50坪の注文住宅で取り入れやすい間取り
容積率の解説で挙げた「建ぺい率60%・容積率100%」の土地(50坪)の場合、1・2階合わせて50坪の床面積を確保できます。上述の通り、50坪といえば平均よりもかなり広いので、40坪では実現が難しかったプランも比較的容易に実行できます。50坪の注文住宅でオススメのプランは以下の4点です。
- 中庭
- 複数台分のカーポート
- 平屋
- 完全分離型二世帯住宅
詳しく解説します。
中庭
土地が狭いとどうしても居住空間を優先するようになりますが、土地に余裕があるなら、ぜひ「中庭」を検討してみてください。居住スペースを削られるデメリットはあるものの、以下のようにたくさんのメリットがあります。
- 周辺環境に関わらず、どの部屋も明るい
- BBQやガーデニングなどに活用できる
- 風通しが良い
- プライバシーを確保できる
- 子どもの安全な遊び場になる
とくに、都心部で周りに建物が密集しているような土地の場合、窓以外から十分な採光を確保できる中庭は本当に大活躍するでしょう。ただし使い方によっては、家事動線が分断されたり、空調コストが割高になったりします。建築コストもそれなりにかかりますので、本当に中庭が必要かどうか、事前にハウスメーカーとしっかりと打ち合わせをしてください。
複数台分のカーポート
50坪以上の土地があると、「せっかくだからカーポートを3台分用意したい」と考える人が増えます。都心部以外なら今や夫婦が車を1台ずつ所有するのは当たり前ですから、自分たちの分が2台、あとは来客用として1台分確保しておきたいわけです。3台分の駐車場はどのくらいの面積かというと、1台あたり「2.5m×6m=15m2」として、約45m2(約14坪)必要になります。カーポートは屋根と柱だけなので建物という感じはしませんが、建築基準法上はしっかりと延床面積に算入されます。そうなると、あまりカーポートを広く取ると、肝心の建物の面積が少なくなりますよね。しかし、建ぺい率・容積率とも条件を満たせば、カーポートの面積は床面積から除外してくれるケースがほとんどです。詳細な条件は自治体により異なるので、必ず計画前にきちんと確認しておきましょう。
平屋
土地が50坪にもなると、平屋の注文住宅を検討するケースも増えてきます。家族の人数が少ない場合、ムリに2階をつくらなくても十分な居住空間を確保できるからでしょう。また、階段の上り下りがない平屋ならば、足腰が弱ってもバリアフリーにして車椅子で生活することも可能です。土地が50坪の場合、一般的な建ぺい率50%・容積率100%で計算すると、建築面積は25坪です。平屋だと建築面積がそのまま延床面積になります。では、実際にどのくらいの平屋が建てられるのか、おおまかに間取りを考えてみましょう。
- 玄関:3畳(3.3㎡、1.5坪)
- 廊下:3畳(4.95㎡、1.5坪)
- LDK:14畳(23.1㎡、7坪)
- 夫婦の寝室:8畳(13.2㎡、4坪)
- 子供部屋:6畳(9.9㎡、3坪)×2
- トイレ:1畳(1.65㎡、0.5坪)×2
- 風呂:2畳(3.3㎡、1坪)
- 洗面所:2畳(3.3㎡、1坪)
- 収納:4畳(6.6㎡、2坪)
- 合計:50畳(82.5㎡、25坪)
※1坪=約2畳=3.3㎡
上記の通り、LDKは14畳とまずまずの広さですし、子ども部屋も2部屋は確保できます。平屋の場合、子ども部屋が2部屋なので、「床面積50坪の家は平均より広い」で解説したように5人家族では生活はできません。「平屋は4人家族まで」と、覚えておいてください。
完全分離型二世帯住宅
上述の通り、1階25坪あれば4人家族が余裕で暮らせます。もし親世帯と二世帯住宅を考えているならば、2階建てにすれば十分に可能です。一般的に二世帯住宅には以下の3パターンが考えられます。
- 完全同居型
- 部分共有型
- 完全分離型
なかでも、玄関やリビングなどを共有して個人の部屋だけを別にする「部分共用型」が、もっともポピュラーです。どこまでを共有にするかにもよりますが、共有した分のコストをカットできるのが最大のメリットでしょう。一方で、どうしても違う世帯への気疲れが発生するので、「最初は良かったけど、いざ住んでみたら……」ということにもなりかねません。その点、玄関もキッチンもまったく分離している「完全分離型」なら、家族間トラブルにはなりにくく、その上いざとなれば助け合えます。
間取りの実例
実際にどんな注文住宅が建てられるのか、50坪住宅の実例を大手不動産ポータルサイトでチェックしてみました。
50坪の注文住宅例その1:中庭のあるシンプルな家
なんといっても目を引くのが、約10畳の中庭でしょう。LDKと段差がなくつながるので、窓を開放すればまるで広大なワンルームのようです。中庭から太陽の光がサンサンと降り注ぐ上に、ダイニングが天井高5mの吹き抜けになっているので、開放感溢れる快適空間になっています。
50坪の注文住宅例その2:住宅密集地でも採光・通風たっぷりの家
さきほどは床面積が50坪の例でしたが、今度は土地が50坪の例をご紹介します。床面積は35坪と、ほぼ注文住宅の平均的面積です。周囲を建物に囲まれており、あまり良い立地条件とはいえません。しかし吹き抜けを設け、ウッドデッキを中心にL型に配置したことにより、十分な採光を確保しています。いろいろな実例をチェックしてみて、土地・建物どちらにしても、50坪あればかなりゆとりのある建物を建てられるのがわかりました。今回はご紹介しませんでしたが、上述の通り二世帯住宅もたくさん事例がありました。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
50坪の注文住宅の建築費用の目安
上述のフラット35利用者調査によると、土地なし注文住宅の平均面積は「125.8m2」(約38坪)です。建築費用は3,452.4万円なので、坪単価は約91万円になりますね。ということで、50坪の注文住宅には、約4,550万円必要なことがわかりました。しかし、坪単価91万円というのはかなり高額な部類です。おそらく大手ハウスメーカーで良質な部材を前提にしていると考えられます。もし、もう少し予算を抑えたいのであれば、ローコスト住宅メーカーを視野に入れてみましょう。ローコストメーカーなら、注文住宅でも坪30〜50万円ほどで収まるはずです。50万円で計算しても50坪2,500万円ですので、全国平均より約2,000万円も安く済みます。もちろん、安くなる分は内装や設備機器のグレードは下がりますから、予算とのバランスをよく考えてみてください。
50坪の家で建築費用を抑えるコツ
最後に、50坪の家で建築費用を抑えるコツについて解説していきます。解説する主な内容は以下の3点です。
- オプションや希望の間取りにメリハリをつける
- 木造にする
- 複数の建築会社を比較する
それでは詳しく解説します。
オプションや希望の間取りにメリハリをつける
建築費用を抑えたいのであれば、余計なオプションを控えてください。どこのハウスメーカーでも、標準仕様を基に建築費用を計算します。標準仕様はいうなれば「ベーシックグレード」なので、場合によってはランクアップやオプション品が欲しくなることもあるでしょう。しかし、キッチンの天板を人造大理石カウンターにしたり、食洗機をつけたりすれば、すぐに30万円以上の追加費用が発生します。さいわい標準仕様といっても、十分なクオリティを持っていますので、贅沢を言わなければムリに変更する必要はまったくありません。間取りに関しても、部屋数を増やして間取りを複雑にすれば、その分だけ材料費が増え、工賃が発生します。オプションや間取りの変更は、本当に必要なものだけに絞っていきましょう。
木造にする
建築の工法によっても価格は大きく異なります。建築費用を安く抑えるなら、木造を選ぶのが基本です。国土交通省の住宅着工統計※によると、1坪あたりの建築費用は、木造約59.4万円 < 鉄骨造約89.1万円 < RC造約95.7万円となっています。もっとも安い木造とRC造の価格差は、1坪あたり約36.3万円です。50坪なら、その価格差は1,800万円以上になります。実際は耐用年数の関係もあるので、一概にRC造が高いとは言い切れないのですが、価格的には木造を選ぶのが正解でしょう。ただし、木造には大きく在来工法とツーバイフォー工法があり、またメーカーごとに耐震部材や柱の太さなどに結構な違いがあります。当然建築費用も大きく変わってきますので、必ず詳細な見積もりで比較してください。※国土交通省「住宅着工統計34」
複数の建築会社を比較する
建築費用を検討する上でもっとも重要なのが、「複数の建築会社を比較すること」です。まだハウスメーカーを決定していない時点で、気になるメーカー数社に同一条件で見積もりをもらいましょう。見積もりを比較検討することで、各工程の相場がわかります。これが仮に1社からの見積もりしかないと、その価格の信憑性を判断する材料がありません。ただし、建築費用(本体価格ともいう)のほかに、外構工事などの「付帯工事費」と、登録費用などの「諸費用」が発生します。付帯工事費と諸費用は、合計で総額の約30%にもなるので、事前にしっかりと計画しておかなくてはなりません。ところが、建築費用と付帯工事費に含まれる工事内容にははっきりとした基準がなく、メーカーごとにバラバラなのが実情です。したがって見積もりを比較する際は、工事内容が「建築費用」と「付帯工事費」のどちらに入っているか、必ず条件を統一してください。
50坪の注文住宅は平均より広い
当記事を最後まで読まれたあなたは、50坪で建てられる注文住宅の「広さ・建築費用」について、もうしっかりとしたイメージを持たれていると思います。50坪の注文住宅は平均よりも広いので、さまざまな選択が可能です。あとはカタログに載っている実例をたくさん見ながら、自分が本当に欲しい住宅を研究してみてください。
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