【無料】家づくりの専門家に相談する
中立的な立場からアドバイスをくれる専門家に相談しながら進めたい!
<PR>
サービス名 | 公式サイトURL |
LIFULL HOME’S【住まいの窓口】 | https://counter.homes.co.jp/ |
20坪の注文住宅の広さと間取り
まずこの章で、20坪の注文住宅の広さと間取りについて、おおまかなイメージを掴んでしまいましょう。解説する内容は以下の3点です。
- 20坪の広さはどのくらい?
- 20坪の家の特徴
- 20坪で間取りを考える際のコツ
詳しく解説します。
20坪の広さはどのくらい?
まず注文住宅の全国平均面積を調べれば、20坪住宅の広さがおおよそイメージできるかと思います。フラット35の2019年度利用者調査※1で、注文住宅の全国平均面積を調べてみると、「125.8m2」(約38坪)でした。つまり、20坪の住宅は、全国平均のおおよそ半分の広さだということです。こう聞くと、20坪は非常に狭くて、まともな家がつくれるか不安になるかもしれません。しかし、国土交通省の「誘導居住面積水準」※2をみると、豊かな住生活に必要な面積は、都心部ならば「65m2」が基準とされています。(子どもが5歳以下の場合)実際、20坪をm2換算すると「66m2」、約40畳(畳2枚で約1坪)です。40畳あれば、リビング10畳・キッチン4〜5畳・夫婦の寝室8畳・子ども部屋6畳といった、2〜3LDKの間取りは確保できます。 たしかにゆとりのある広さではありませんが、家族3人ぐらいの規模ならば、十分快適な家をつくれるでしょう。※1:2019年度フラット35利用者調査 ※2:国土交通省「住生活基本計画」
20坪の家の特徴
さきほど20坪の広さがあれば十分快適な家はつくれると言いましたが、やはり面積が狭い分、家の形や間取りはある程度制限されます。これはやむを得ないところでしょう。まず20坪の注文住宅となると、そもそもの土地が狭いので、建物の形状はシンプルな総2階建に限定されます。したがって1階と2階の形が違う「純和風」は、まず建てられないと考えてください。正方形、もしくは長方形の総2階建てで、屋根もシンプルな「切妻屋根」を選ぶようになるでしょう。このあたりは予算とも関係してきますので、コストを抑える建物の形状に関してはのちほど詳しく解説します。
20坪で間取りを考える際のコツ
上述の通り、20坪といえば、決してゆとりのある広さではありません。快適に生活するためには少々工夫が必要です。
開放感をつくる
なんといっても20坪しかないので、どうしても圧迫感が発生します。狭小住宅の場合、いかにこの圧迫感を排除できるかが大きなポイントになるでしょう。圧迫感を排除するには、以下のような方法が考えられます。
- 大型の窓、天窓などで明るい空間にする
- スキップフロア、ロフトを設ける
- 間仕切りを減らす
- 3階建て、屋上、地下室の計画
狭い空間では、とにかく部屋をこまかく区切らないことです。間仕切りが多いと視線がさえぎられて、非常に圧迫感をおぼえやすくなります。また薄暗い部屋も空間を狭く感じる要因です。大きめの窓にするか、建物上部に天窓を設置して、十分な採光を確保しましょう。
延床面積を増やす
もしどうしても20坪の広さでは十分な空間を確保できないのであれば、下記のような方法で延床面積を増やすことも可能です。容積率の緩和措置がある主な方法は、以下の5点になります。
- 地下室
- ビルトインガレージ
- ロフト
- バルコニー
- 屋根裏収納
上記のうち、もっとも効果の大きい方法は地下室です。すべての土地には「容積率(敷地面積における延床面積の割合)」が定められています。つまり、容積率より広い建物は建てられないわけです。ところがある一定の条件を満たした場合、地下室の床面積は、総延床面積の1/3を上限に延床面積から除外※1してくれます。つまり、地下室の分だけ家が広くなるイメージです。ただし地下室の施工コストは当然割高ですので、土地を広く購入するのとどちらが安く済むか、しっかりとシミュレーションしなければなりません。また地下室以外にも、「ロフトや屋根裏収納」などは比較的工事が簡単です。手軽に延床面積を増やすには、もっとも実行しやすいプランではないでしょうか。ただし、ロフト・屋根裏収納の天井高さは、1.4m以下※2と決まっています。ようするに許可されている使用目的はあくまでも「収納」だということです。しかしながら、工事完了後にどのように使っているかは、役所が確認にくるわけではありません。実際には収納だけでなく、書斎や子どものプレイルームなどに利用するケースが多いです。それでも、エアコンやTV・LAN端子などの設置は禁止されていますので、隠れて設置するようなことはやめてください。いずれにしても、容積率の緩和を計画している場合は、事前に設計担当者としっかり打ち合わせしておきましょう。※1:品川区「住宅の地下室に係る容積率の緩和基準」 ※2:葛飾区「7.小屋裏物置等の取扱い」
20坪の建坪でどんな家が建つ?
この章では20坪の建坪でどんな家が建つのか、実例を基にイメージしていただければと思います。今回は、大手不動産ポータルサイトに掲載されている物件をチェックしました。
〈20坪の注文住宅例その1:天窓やロフトから明るい光が溢れる大人の隠れ家〉
商店街に面しており、土地面積13坪、延床面積21.7坪と典型的な狭小住宅です。人通りが多いので、リビングの前面道路側には窓を設けていません。しかし、吹き抜けと天窓から降り注ぐ日光が1階まで届き、明るく開放的な空間を実現しています。注目すべきは、かなり広いロフトでしょう。面積的にゆとりある空間は確保しづらいところを、ロフトを趣味の楽器部屋や書斎としてフル活用しています。まさに「大人の隠れ家」という形容がふさわしい家に仕上がりました。
〈20坪の注文住宅例その2:半地下防音室の明るい3階建て〉
床面積24.81坪、土地14.75坪と、決して広いとはいえない条件です。しかし、半地下室の半分を仕事場、残りの半分を納戸にしたことで、1階と2階を広々と利用できるようになりました。また片流れの屋根にしたので、高い方の壁上部に天窓を設置し、十分な採光が確保できています。また、照明をすべて埋め込みダウンライトにしたのは大正解でした。視界がさえぎられることなく、面積は狭くとも圧迫感がまったく感じられません。
上記2軒以外にもさまざまな狭小住宅の実例を調べてみると、「吹き抜け・採光・段差・3階建て・地下室・屋上」など、狭小住宅の重要なキーワードがおおよそわかってきました。ぜひ参考にしましょう。
20坪の注文住宅はどんな人に向いてる?
この章では、20坪の注文住宅はどんな人に向いているのかを考えてみましょう。まず、どんなに工夫を凝らしても、物理的な広さにはやはり限界があります。20坪なら、おおよそ「2〜3人」が上限と考えてください。「夫婦ふたり+子どもひとり」が基本だと考えておけば間違いないでしょう。また交通機関や買い物の利便性など、立地条件を優先したい人は、都心部に建てる20坪の注文住宅はピッタリです。というか、都心部になればそもそも狭い土地しか買えないケースがほとんどですから、選択の余地はないといった方が正確かもしれませんね。一方で、子どもが2人以上いる・将来親と同居する可能性がある・家庭菜園やBBQなど庭を活用したい人には、都心の狭小住宅はオススメできません。なお、すでに子どもが独立している夫婦ふたり世帯なら、バリアフリーの観点から「平屋」をオススメします。まず、ふたり暮らしであれば、20坪で広さは十分です。さらに、もしも足腰にトラブルが起きても、平屋なら車椅子が使えます。階段の上り下りがないだけで、移動はだいぶ楽になるでしょう。
20坪の注文住宅の建築費用の目安
坪数にかかわらず、注文住宅のおおまかな建築費用は、坪単価で計算するのが一般的です。ようは、坪数に坪単価を掛ければよいだけなのですが、ハウスメーカーによって坪単価は大きく異なります。ローコスト住宅メーカーの坪単価は、おおよそ30〜50万円です。一方、大手ハウスメーカーになると、少なくとも80万円程度は見積もっておく必要があります。つまり20坪なら、ローコストメーカーは600〜1,000万円、大手ハウスメーカーなら少なくとも1,600万円以上はかかるということです。ただ材料の搬入や資材置き場の確保・大型機械が設置できないなどの理由で、狭小地の工事は、さらに約10〜20%割増になる可能性があります。また建築費用以外に、「付帯工事費」や「諸経費」の支払いが別途発生することも多いです(メーカーによって異なる)。「付帯工事費」や「諸経費」は総工事費の約30%にもなるので、豊富な自己資金がなければ、ムリをせずにローコスト住宅を選択するのも賢い考え方だと思います。
20坪の家で建築費用を抑えるコツ
おおよその予算がわかったところで、最後に20坪の家で建築費用を抑えるコツについて解説します。主なポイントは以下の3点です。
- シンプルな間取り、形状にする
- オプションの優先度を見極める
- RC造も検討する
詳しく解説します。
シンプルな間取り、形状にする
上述の通り、建築費用を抑えたいなら、形状は正方形もしくは長方形のどちらかになります。変形建物は、どうしても材料のムダと余計な工事が発生するので絶対にやめましょう。屋根は、片方が高い「片流れ屋根」か、シンプルな「切妻屋根」になります。ムダな工事を削減するという意味では、左右の高さが同じ「切妻屋根」が良いです。ただし、片流れ屋根にすると、高い方の壁に窓を設置できます。室内の採光が大幅にアップするので、明るい空間を演出するには、片流れ屋根も良いかもしれません。また、間仕切りを減らしてシンプルな間取りにするのが、ローコストの鉄則です。部屋をこまかく分けると、必ず部屋ごとにエアコンやドアが必要になります。子どもが成長すれば独立して、いずれ個室は必要なくなるものです。可動間仕切りなどで対応可能であれば、できるだけ部屋を少なくしましょう。とにかく極力「ムダな工事を増やさない」のが、建築費用を抑えるポイントになります。
オプションの優先度を見極める
外壁材・屋根材・壁紙・床材・キッチン・ユニットバスなど、住宅のあらゆる部材は、グレードが選べるようになっています。しかし、建築費用を抑えたいのなら、基本的にメーカーが定めている「標準仕様」のままで工事を進めましょう。たとえば、一般的なタンクつきトイレをタンクレストイレに変更すると、10〜15万円ほど価格はアップします。もちろん、誰だってグレードの高いものを選びたいです。しかし、際限なくアップグレードしていたら、あっという間に200〜300万円余計に支払うことになるでしょう。さいわい、標準仕様でもデザイン性と性能は、十分満足できるクオリティを持っています。アップグレードは、本当に必要なものだけに絞ってください。
RC造も検討する
条件によっては、一般的な木造ではなく、RC造(鉄筋コンクリート造)を検討しても良いかもしれません。通常は、木造よりもRC造の方が建築費用は高いです。国土交通省の住宅着工統計※を調べてみると、木造は1坪あたり約59.4万円、RC造なら1坪あたり約95.7万円が平均になります。あらためて比較すると、やはりRC造は圧倒的に高いのがわかりますね。しかし、法定耐用年数を比較すると、RC造は木造のなんと2倍以上も長く設定されているのです。(木造22年、RC造47年)もちろん法定耐用年数を過ぎればすぐに倒壊するわけではないのですが、倍以上も建物の耐久性があるのは大きな魅力といえます。もし耐用年数以外にも、RC造の防音性・耐火性・耐震性などに魅力を感じるならば、ぜひ一度RC造について検討してみてください。※国土交通省「住宅着工統計34」
建築事例を見て、より具体的なイメージをつけよう
これまで20坪の注文住宅に対して具体的なイメージを持てなかった人も、広さや間取りなど、イメージがだいぶはっきりしてきたはずです。大まかな予算や建築費用を抑えるポイントについても、しっかりと理解していただけたと思います。あとは20坪前後の建物をたくさん見て、より具体的に注文住宅づくりのイメージをつけていくだけです。そのためには、まずいろいろなハウスメーカーのカタログをチェックしてみましょう。
【無料】家づくりの専門家に相談する
中立的な立場からアドバイスをくれる専門家に相談しながら進めたい!
- 無料で利用可能なので、気軽に相談が出来る!
- 運営会社は東証プライム上場『株式会社LIFULL』であんしん!
- 一人ひとりの理想を見つける・叶える条件整理をサポート!
- 住まい選び・家づくり・資金計画などの不安を解消してくれる!
- あなたに合った不動産会社や施工会社に出会える!
- 不動産会社とのスケジュール調整やお断りなど面倒な事は任せられる!
<PR>
サービス名 | 公式サイトURL |
LIFULL HOME’S【住まいの窓口】 | https://counter.homes.co.jp/ |
「土地の関係で20坪の注文住宅を建てたいんだけど……」「20坪ってどのくらいの大きさなのか、全然イメージできない」このように土地の関係上、建てられる広さが自動的に決まってしまうことはよくあります。しかし、ほとんどの人は坪数や面積をいわれても、一体どのくらいの大きさなのかピンときません。20坪といえば、一般的には「狭小住宅」と呼ばれる広さです。正直いって、決して広くはありませんので、快適に生活するに […]
注文住宅の建築を考えた時に、30坪をひとつの目安にする人が多いようです。とはいえ、雑誌やネットの情報を見てなんとなく30坪がいいと思っているだけで、実際30坪が広いのか狭いのか、はっきりとイメージできている人はそう多くありません。そこでこの記事では、快適な30坪の注文住宅を建てるために必要な「建築費用・間取り・考え方」などを詳しく解説していきます。本当に30坪の注文住宅が自分たちに合っているのか不 […]
「土地の関係で40坪の家が建てられると聞いたんだけど……」「40坪の注文住宅だと建築費用はどのくらいかかるの?」土地によって、建てられる注文住宅の広さはある程度決まってきます。ただ、あなたの土地には40坪の家が建ちますといわれても、ほとんどの人はどういう家になるのかまったくイメージできないはずです。当然、どのくらい建築費用が必要なのかも気になるところでしょう。そこでこの記事では、40坪の広さでどん […]
「土地の関係で50坪の注文住宅が建てられると言われたけど、どのくらいの大きさになるのかがまったくイメージできない」ただ坪数を言われても、住宅の広さや建築費などがまったく想像つかないというお悩みの声をよく耳にします。たしかに40坪と50坪の違いを、すぐにピンとくる人の方が少ないでしょう。そこでこの記事では、50坪で建てられる注文住宅の「広さ・建築費用」について、実例も交えながら解説していきます。建築 […]
「60坪の注文住宅が建てられるそうなんだけど全然イメージがわかないよ……」たしかに60坪の注文住宅といえば一般的な住宅よりもかなり広いので、どういった住宅になるのかイメージがしにくいのかもしれませんね。そこでこの記事では、60坪の注文住宅がどのくらいの広さでどんな人に向いているのか、建築費用などにも触れながら詳しく解説していきます。60坪の注文住宅を計画中の人はぜひ最後まで読んでみてください。きっ […]